2019年11月20日水曜日

新着情報

【新着告知のページ】 2019年11月20 日現在


11/20 New

【講演感想】『Dinalog』吉田ユニ展 トークイベント①11/20(水)19:00~ ゲスト:谷川じゅんじー発明王と夢中娘

https://pikarosewine.blogspot.com/2019/11/dinalog11201900.html


【このページを作った理由】
はい、感想文を書くのは順番を守らないのにアップするときの日付は鑑賞日となっております、この「こっそりブログ」。

もともと、こっそり書いているので、別段新しい記事でも、古い日付の感想文の中に隠れ、埋もれてしまっていてもいいかな、と思っていたのですが、2013年2月に開始して3か月半ほどしかたたないにも関わらず、そして、自分から直接ブログURLをお教えしている方の数も、両手の数以下と、とても限られているにも関わらず、その数とは思えないほどの多くのアクセスがあることがわかりました。
ブロガー内覧会があるときの応募の際にブログ名とURLは書いてはいるけれど、それを足したとしても、想像以上です。今更ながらSNSとブログの違いにたじろいております。

で、単なる自分の記録的感想文でもあって、公開するのも恥ずかしいという気持ちは今でもある一方、ブログとしてアップしている以上、アクセスしていただいた方に対する便宜というものも考えねばならぬ・・・ということで、新着告知をタイトルの副題と、この新着告知のページをトップに載せてみることにしました。
原則、告知する日から2週間以内にアップした記事をnewとして掲載することに致します。

美術の感想文を書いてみるっつ 管理人拝 2013年6月吉日

【講演感想】『Dinalog』吉田ユニ展 トークイベント①11/20(水)19:00~ ゲスト:谷川じゅんじー発明王と夢中娘

ラフォーレで開催されている吉田ユニちゃんの展覧会のイベントとしてトークショーが二日間あるというので、申し込んでおいた。
今日の名言:「一生懸命は夢中に勝てない」(谷川さん)
今日の感想:「一流のクリエーターは、夢中になるゾーンを小学生の時に知るんだね」

【一日目のラジオ実況書き起こしレベルの聞き書きメモ】

谷:楽屋で話していたんだけど人前で話する事ない得意でないという
       ユニちゃんがお話しするのは大変貴重
  始まる前に、人どれくらい入ってるんだろうと話してた。
ユ:沢山いらしてくださってありがとう
谷:まずは自己紹介を、だって僕も聞いた事ないもん
ユ:(しばしためらったあと)難しいですね。
谷:じゃ、僕の自己紹介から、空間構成をする仕事をしている。
  今回は一緒に作って欲しいとユニちゃんに言われた
  主に、都市デザイン、GINZA SIXのコンセプトデザインなど街づくりに関連する
  空間デザイン
      カルチャーコンビニエンスクラブCCC)の仕事もしている。
  そんな中、声がかかって、久し振りにワクワクした
  僕らの出会いは、17年5月。JINS渋谷店のインスタレーションのパーティで、
  知り合いでもないのに間違えて声かけてしまったことから。
  その前に、(ユニちゃんの)情熱大陸観てた。
  でもユニちゃんも「あーどーも」と応えてくれて、話をしだすが、
  噛み合わない空気感のままの初対面。
ユ:覚えてます。友人が谷川さんのことを知ってたので、話をさせてもらいました。
谷:その後ちょいちょい会った。偶然東京ドームのライブ会場で、うちわ持ってる
  (・・てことはJ系ですかね)おじさんの隣にユニちゃんがいたり・・
  今回相談が半年くらい前。なんで僕だったの?
ユ:5年ぶりのラフォーレなので、前と違う感じにしたいと。
  前回自分主導、任せたい人にお願いしようと、谷川さんの活動みてて、
  安心してお任せ出来る人だと思って
谷:初めてオフィスにお邪魔した時は、テレビで見たとおりのオフィスだなと
  思っているうちに、しばし居なくなり、一人でどうしたらいいんだろうと
  思っていたら、お茶入れて戻ってきてくれた。
  ふつうはアシスタントがいるのに、この人ほんと一人でしてるんですよ。
  そのサバイブな感じが、かっこいい!
  (普段付き合いのある)建築の人たち、所員さんが沢山、博物館的。
  なかなか、ひとりのひと、実はいない
ユ:今回は、可能性を開くやってみたい素材で、面白い体験だった
  名前決めるところから相談からした。何をやるんだ
  作品はアーカイブでやるけど
  2014 年はimaginatomy= imagine+anatomy
  今回はDinalog=Dialogue+analogue
谷:Unitが今回のコンセプト そこにYワイつけてUnyt=ユニちゃんのユニをもじる
  インスタレーションボードはV字型の防炎加工のダンボール使って
  このために作ったけど、終わったら溶かしてもどす、サステナブル
  組み立てるのが簡単にできるので人件費も圧縮できる
  みてもらえる作品の数を増やす事ができた。
  カジュアルな素材つかって
  ダンボールが剥き出しになっているけど
  これがいいとユニちゃん
  メインビジュアルのウイッグがキービジュアルだけど切口が断面。
  ダンボールも断面見えるのはコンセプトにあってる
  お待ちいただいてる時の映像にも映っていたけど、ユニちゃんはショーケース
  一人で並べてた。 
  ずっとウイッグを
  つるところから 






ユ:普段付き合いのあるヘアメイクさんにウィッグは準備してもらった。
谷:物凄い集中してるとき、大丈夫っ?て声かけたら「楽しーいっ」て目線外さず
  やってる
  シンプル会場構成
  なんで?ひとり?ひとりの良さ?
ユ:会社大きくしたいとかなくて、向き合う作品に責任が持てるようになりたい
  いっこいっこに向き合いたい
      仕事の頼まれ方はマチマチ
  昔より作品を知ったうえで依頼されるし、ある程度任せてくれる
谷:景色として作品を見たとき、ひとつひとつの作品は異なるのに共通の空気感が
  あるところが惹かれるところ
  そもそもデザイナーになったきっかけは?
ユ:子供の時から物を作るのがすき絵も好き、工作も好き
  近所の、駄菓子屋さんのおじさんの靴下柄を描いてた。
  おもちゃ、歯医者さんごっこで入れ歯つくるとか、それもピンクの練り消し、
  白い小石、虫歯をつくる。
  誰々さんのカルテ、低学年の頃、カルテの名前はリアルな名前、虫歯を
       マジックで描いて白い絵の具を塗りつぶして、ひとりで勉強机のライトを
       あてて、金物のお盆をおいてピンセット置く音再現
  結構リアルに集中
  カルテは三人分くらい用意。(治療結果を書き足し)
  あと夢中になったのは鑑識ごっこ
  耳かきの綿の上にベビーパウダーつけて
  指紋採取
  でも取れないので、指紋つけたセロテープを黒い紙にはって実現。
  それに加えてビニール袋に証拠品並べる
  お医者さんの粉薬はトレペに包んで、お医者さんの袋つくって、渡すシーンを
  作ってコメント何日分入ってますと書いて。
  袋もつくったけど、今は残ってない。幼稚園の友達に変わらないと言われた。
谷:一生懸命は夢中に勝てない
  歯医者さん、薬剤師
  時間関係なく飽きるまでやれるでしょ、ユニちゃん。今のアトリエも変わら
  ないよね。
  僕は少額三年生スタートしたことが今も続いてる。
  小学三年生に始めた剣道で、特待生で大学まで行ってたので様式とか和とかに
  触れるというのがひとつ
  もうひとつは、発明王だったの、僕。
  三年生から四年連続で金賞
  お袋が作った服きてたけど、余った材料で「磁石シーソー」作って金賞
  翌年教科書分厚くなる 勉強机が狭い、「便利本立て」で金賞
  スライドプラスチックのボードをはずして熱した釘で穴開けて作った
  次の年10歳離れた弟が、ハイハイしてゴミ箱たおすのが、きっかけで、
  「起き上がりこぼしゴミ箱」
  6年生の時、春ごろから 発明王と呼ばれた プレッシャー抱えたまま
  夏休み8月27日まで何も浮かばなかったけど、トイペの心棒が外れない 
 「便利トイペホルダー」で無事金賞、ここで発明王を卒業した。
  締め切りに追われる体験をその時にした。
  3年の最後から飛び出す絵本で絵日記を書いてたが飛び出す絵本が
  ポップアップの原点に直結
  早いうちに夢中になったものは財産
  好きな事を仕事にできた人は幸せ
  作品作りのエピソード、印象深いものは?
  フルーツ作品大好き、わー、やられたと思ったけど、どーいうストーリーで?
ユ:もともとフルーツではなく色の混ざり合いで出来るのではないか、
  ちょっとだけやってみたい、別の果物で
  透過してみえるりんごとバナナの検証は? 
  頭の中で完成された写真になってるので、実現できるだろう、
  ラフに描いてみて検証、あとは本番で
  果物を切ってくれるフードの方に説明するのが難しかった、
  なんとなく切ってこーいう感じと伝えた
  りんごと、オレンジのサイズ感をあわせるのはした。
谷:街でインスパイアされるのある?
ユ:ない。かなり引きこもり。あまり陽に当たってない。

谷:この本の時は?装苑の75周年
  本棚の中に75年分の装苑が入ってる
  モデルさんだけを撮影して計算して分割して貼って納めてそこから崩す。
  コンテが仕上がりと一緒。
  仕事早いでしょ、ひとりでやってると。バシバシ決めるでしょ
  この人はこういう仕事のやり方
  そこを突破する時の集中力
ユ:ラフの時点で仕上がってるので、イメージ以下になるのがつまらな
  撮影で少しでも超えたい
  モデルさんの表情ライティング、超えるを目指したい。
谷:プロのチカラ、ローリーズ
  ワンコの写真なんかは?

ユ:犬でグラデーションできそうだなと思ってた
  冬のビジュアル、そういうトーン
  犬思いついて、割といい子なワンコだったんで。
谷:スムーズにメジャーな女優さん間に入ってるけど、ワンコの圧が負けてない、
  ワンコのやる気が感じられる。
  迫力がある、撮ってるとこ見たかった。
ユ:CG使ってない事を言いたいわけではなくて、主張するつもりではなく、
  そういうやり方がすき、仕上がりの厚み、実物がある事で重み、
  新しいアイデア出てくる
谷:模型を会場のを作って、並べてプレゼンしたの。見た瞬間の反応、
  悪くはないけど、全然いいと思ってない
  のがわかった。自分でやる?って聞いたら、嬉しそうな顔してやります!
  ドールハウスのようにミニチュア
  こういうレイアウトは空間仕事の人はでてこないアイデア。
  壁に合わせて作るのが普通、いびつな形に合わせてウイッグがあって、
  通路調整したくらい
  この後、歩いて戴きたい、僕らから見たらラビリンス、セレンディップ、
  違う発見があったり、たまに立ち止まってみるといい。
  平日も休日も非常に沢山きてくれてて
  ここのところ、渋谷に、パルコオーブン、わっしょいわっしょいな感じ
  楽しみでどうなっていく
  来年オリンピックでどうする?
ユ:特に決まってない。室内でやってるかもしれない。
  チケットも、応募してないし。
谷:原宿も変わりそうですね。買い物とかはどこで?
ユ:青山とか多いかも、近いところで買い物。時々代官山
谷:いつデザイナーになろうと思ったの?
ユ:小学校の卒業アルバムにデザイナーと書いてた。
  中学から女子美、絵画結構やってたけど、大学進学の時
  グラフィックやりたい、3年の時広告授業、制約の中でどれだけ伝えられるか、
  それが楽しくて。
谷:油と聞いて構図にオーセンティック感あるね。広告とかアートとか
  ニュートラルで不思議な人。商業クリエーティブ、とアーティスト、
  海外ではその間で仕事してるひといるので、その領域にて活躍してほしい。
ユ:海外仕事いいですね。
谷:ハイメゾンとかやってほしい
ユ:何ヶ月か前に20年ぶりくらい、落ち着く、ロンドン、ヨーロッパ
谷:ロンドンは美術館とか、特殊な企画展以外は「ただ」だものね。豊かになるな。

客席からの質問
●独り言いったりしませんか?どーいう?
 作業でそーいうのないけど、擬音
 何回もドアの取っ手に袖引っかかって、わーってなる
 (谷)泣かない子 みなさんが思ってる通りの仕事ぶり。
●どのタイミングでこのスタイル
 割と変わってない、戴くしごとと経験で変わったりしてるけど。
●学生の時頑張ってよかったこと、
 真面目にはやってなかった、課題ギリギリで出す
 いろんな経験が作品につながる
 クリエーティブはインプットをアウトプット超えない
●展覧会のイメージ 空間 動画
 受けていいと考えてるか?
 時々、動画、空間今までもあって、グラフィックが好きだとおもってて、
 一枚に込めるのがあってると思う。
●デザイン仕事 クライアントに伝えるとき完成されたイメージどう伝えるか?
 最初にオリエン受けてアイデア考える
 クライアントさんの依頼を考えつつ自分らしさ出るように考えて伝える。
 ラフが手書きなので、写真でラフを出すとイメージ固まるのいや、
 想像の余白を持たせる
●ラフ決め切らない、撮影で変える?
 自分のイメージの中では思い切りラフだけど、自分の中では写真になってる
 (谷)ラフォーレのクリスマスもユニちゃんのデザインだよね
 プレゼントボックス、後ろ姿にリボンがついてる


最後に谷川さんより
ユニちゃん時間ある限りサインしてるので
お友達にもお勧めしていただきたい。

2019年9月23日月曜日

【FB投稿 #美術館に行ったシリーズ】 改装前のサントリー美術館 『しびれるぜ 桃山』

毎回わからなくなる黒織部と織部黒の違いとか、美濃焼きと認識されたのたった90年弱前とか、歪みが好きなの致し方なしだな、とか、加藤唐九郎は何をしでかしたのか?とか、色々興味はつきない 。また、来る!
#美術館に行った


ZENB! @21_21 Design Site

そうなんよ、コーンのひげ迄は食べるけど、みどりの巻き巻きの葉っぱをあんなに捨てなきゃならないのが、辛いのよ。
フィボナッチ数列とか掴まれる
#ZENB



2019年9月1日日曜日

【FB投稿:美術館に行ったシリーズ】 原田治といえばビックリハウス

永遠の64ちゃいをネタとしていってるわけだから、そう言っても驚かれる訳ではないから、言うけど、私が原田治を知ったのは、ミスドとかではなく、当時意味もなく敬愛していた萩原朔美の編集するビックリハウスだったよなぁ、と思い出す展覧会でありました。可愛い😍の原点と言われてるけど、器用な方らしく、雑誌ニューヨーカーに出てきそうなちょっと大人なイラストなどもなさっていたんだな。。
常設エリアのムットーニや仁木悦子の展示も良ござんした。
#美術館に行った

2018年10月7日日曜日

フェルメール展 新しい取り組みとサービスと

なんで、この美術館の係員との相性がとことん悪いのかなぁ、といつも思ってしまう。
中身が良くてもとても残念。

それはさておき、2500円の中に小さなブックレット型の解説本と音声ガイド(とはいえ、通常より短い10解説約20分)が組み込まれているのは良しとしましょう。前半というかフェルメールが展示される迄の展示も17世紀のオランダ絵画の流れを網羅的に説明しており、これらの絵の印象を頭に残したまま、最終章であるフェルメール7点を見ると、流れの中での画題や描き方、逆にどれだけ彼が特異であるかも同時に見せてくれる仕組み。。。。の筈だと思う。ただし、あの部屋に入った瞬間ににそれを忘れてしまうほどの人混みで、それで集中力の糸を切らしてしまうと言う罠に掛からなければ。。のお話ではありますが。

にしても、今回は35(と言う事になっていた。ちょっと前に新しく認定されたと言うアレとか西洋美術館が手に入れたアレはカウントされてないのでしょうね)のうち、現時点で7、1月に一点追加、更に2月からの大阪で追加って、なんだ大阪で一発で9点見られるの?って、錯覚させられるけど、それはないので、騙されてはいけませぬ。全部行く気なら良いけど、制覇するには、チケットだけでも、それなりに投資が必要。勿論現地に行くよりは安いとはいえますし、借りる都合もあるんだろうが、なんかなぁ。。。ってか、この数年日本で、どんだけ見せてくれてるんだよっていうのか、日本はお金出してるんだろうな。。だって、あの二度も盗難にあって傷までつけられたアレとか、現地では見られてないけど、日本で3度目だよ。ありがたいけど、いつ旅したら良いか、悩むよね。ミルクのなんか、現地で見られた試しなしだし。フェルメールの旅始めて30年近くになるのに、まだ現地コンプ出来ない文句のようになってしまったけど、ありがたい事だとは分かってます。ただ混み過ぎでいつまでも眺めていられないのが残念。

あ、おかげさまで、メトロとのタイアップ企画、あたりまして、しおり頂きました。

2018年9月24日月曜日

【松潤がなりきる人だよ、松坂牛試食会もあるよ】~生誕200年記念~幕末の北方探検家 松浦武四郎展 ブロガー内覧会に行ってきた。

実は、入り口付近で地味な番宣的な紙を見つけてはいたんですが、まぁ始まる前だからさ、最初のツイートはここからよね。

これから、トークショーを経ての #ブロガー内覧会 #松浦武四郎展 #北方探検 #幕末 #いつもの静嘉堂とは毛色が違うテーマ
2018/09/24 14:52 @静嘉堂文庫美術館
開館時間中に始まったトークショーは
ナビゲーターは、いつものTAKさん、そして河野館長、今回ご担当の主任司書で普段は和漢書の整理の成澤さんによるものだけど、成澤さんの掴みが最高。
あんまりパッとしないようなイメージについてふられるなり、①2013年にすべての所蔵品が整理できた時に松浦武四郎展を開催し、人気があったので二回目を開催、(これはいいとして)②来年4月にNHKでドラマ化され、主役は嵐の松本潤さんと深田恭子さんです、と言い放った瞬間、会場から「松潤が?へーーー!!」という歓声が上がるという、美術館のトークイベントではお目に掛かれない会場の動揺と歓声にこっちが驚いてしまいましたよ。全く。
冒頭書いた通り、私は目ざとく見つけてましたよ。この紙を↓


来年の四月に放映、今もうロケに入ってるので、楽しみにしてお待ちください、等と聞くと、がぜん松浦武四郎が松潤にみえてくる?
そんな訳はないですが、その武四郎由来の作品並ぶ展覧会です。この方は蝦夷地と言われていた地を150年前に北海道(もとは、北加伊道 加伊とはアイヌ語で北のアイヌの人が住む大地という意味で)と命名。
実は渡航が大変厳しかった幕末の松前藩が統治する北海道から国後、択捉、樺太も含め13年間のうち6回渡り探査して詳細地図を作ったので実績を認められ明治新政府では開拓のトップとして任命された方で 顕彰碑があるそう。

この方、生まれは伊勢(松坂市)で、かの地には 記念館があり、家で保管してたものを展示 しており、全部重要文化財。 最近大判小判も引き取られたので金庫設置したばかり。
今回の展覧会中に、美術館としては斬新な企画、松坂牛の試食会もあるのは、先方からお話があったからだそうですよ。皆さん、先着100名ですから 奮ってどうぞ➡http://www.seikado.or.jp/exhibition/index.html

さて、前ふりはここまでとして、まずはいつもの通り、注意喚起です。
このブログで掲載した会場写真は美術館より特別に撮影の許可を頂いたものですので、期間中、会場内(会場の外の川喜田半泥子の焼き物は撮影OKです)での写真撮影はできませんのでご注意ください。

松潤以外の今回の展覧会の特徴を表現すると・・
1)今回の展覧会は武四郎を表現するキーワード3つのうち2つを中心に
  「蝦夷地を知る資料」と「武四郎のコレクション」に分かれる
2)武四郎を表現するキーワードとは
  「北方探検家」であり、
  71歳に没するまで日本全国を隈なく自分の脚で歩いた「旅の達人」
  そして「古物の大コレクター」
3)そのキーワードを支えたのは、彼を突き動かした
  根底にある「好奇心」
  思想(驚嘆すべき独自のヒューマニズム、田能村竹田に通じる)に支えられ
  た「行動力」と「人間性」


上記を補足するエピソードが面白いの。
小さい時から好奇心のなせる業なのか、ひとところに収まらない性なのか、最初に松坂を飛びだしたのは16歳。残念ながら 江戸で知人に見つかり連れ戻されたけど、翌年本格的に飛び出して10年。篆刻技術があるので、地元の庄屋等の有力者が必要としていた印の篆刻等をして泊まらせてもらったり、野宿したり、旅せざるを得ない性格と行動力。
山登りは好きだったようで 富士山には三度、なくなる一年前にも日帰りで登ったという。

北海道に行くことになった理由もまたユニーク。最初は朝鮮半島に行きたいと思うがいけず、長崎でロシアが蝦夷地に来て圧をかけていると聞き及び、日本の危機だと思い、自分の目でみたい、という事ですぐに向かった。でも、その頃本州とは違い、松前藩の取締は厳しく渡れず。翌年、商人手代に、身をやつし渡れた。2回めお医者さんの弟子として。そういうことをしないとまともに入れなかったのに二回も私費で渡っているそう。その成果として、残りの4回は幕府のお雇いで、(いつ覚えたのか?)アイヌ語を繰りアイヌの人たちと一緒に内陸部迄を調査、このため海外線沿いが中心の伊能忠敬、間宮林蔵とは違う北海道の詳細地図を作りあげた。
勿論、それを幕府に提出したことは勿論だけど、広く一般にも知らしめようとして
一般人に分かり易い紀行文を販売してたというから、驚き。

そして、その詳細地図が、会場のカーペットを一部剥がして、ほぼ原寸大で表現してくれてる。

この最高の仕事が大久保利通などに認められ、明治政府の開拓トップに雇われ、 土地の名前をつけた。
ふつうなら、そこから政府上層部への階段を昇り詰めるはずなのに、一年で辞めちゃう。彼は、松前藩時代からのアイヌに対する倭人同化作戦に反対して、松前藩はこんなことをしたという告発本を出し、勿論発禁になり、命も狙われ、弾圧方向になったそうで、明治政府になっても変わらぬ方針に反対し辞めたというわけ。
その後は一介のコレクター人生を歩む。 明治政府のやり方、アイヌ弾圧のやり方を馬鹿くさいと皮肉こめ、それを阻止できなかった自身への皮肉も含めたという説がある、という彼の毫、馬角(ばかく)はこれ


展示コレクションの特徴
良いものをコレクションするのがコレクターだけど、彼は好きな分野を集める人
静嘉堂にある900点は集めた中ではほんの数パーセント、ありとあらゆる分野が揃ってる、心に響いたもの。集めたものを分類、整理して後世に残すのは明治以降の博物館構想。明治の政府に知人がいるので、影響を与えた可能性も?
古銭を物凄い数を当時の大蔵省に寄贈してたり、他のコレクターとは
一線を画す。そのコレクションの一部は、河鍋暁斎に依頼して生前のうちに描いてもらった
涅槃図(模写)に出てくるのが面白い。



















さて、今回特別出品されている川喜田半泥子
 陶工として知られてる実業家(第百五銀行頭取)、7点ロビーに。

趣味の陶工としては、西(伊勢)の半泥子、東の魯山人、として言われていたのに、すっかり魯山人ばかりが取り上げられているが、作品の質としては、甲乙つけがたい。川喜田家は松坂の立派なおうち、おじいさんの石水という人と武四郎のパトロンが 幼馴染という関係。石水に送った手紙もとってあった。
実業家であることで、四代目社長小弥太と親しくなった。明治生命の株主同士という事で親しくなった。敗戦の色濃い昭和20年5月、小弥太が社員を連れて、半泥子の元でお茶会に参加する等岩崎家とも関係あり。松浦家とも関係があるという事で今回の特別出品になった。
弥之助と小弥太は美術品を集めてきたけど、美術品とは違うもの900点 。弥之助が購入したと思われるが、残念ながら確固とした証拠はない。弥之助の深川の別邸建築の大工頭だった柏木貨一郎(大変な目利きで国宝の源氏物語を所蔵していた)が二人の接点にいて人任せにしないで自分で購入を決める弥之助にアドバイスしこれなら購入しても良いと判断したと想像できる。

個々の作品での注目は(私基準)・・
最初に出てくる大首飾り
冒頭で紹介した満64歳の時の唯一実在する写真でも首からかけてるけれど、実物を五年前まで公表しななかった為、ずっと写真でしかわからなかった。なんだ、あんなところにあるんだと、言われたそう。縄文から近代、絹糸で留めた首飾りの重さは三キロ!
形、ぴったり合う例ないが、資料として、神社の神宝に似てるので、彼なりの根拠あったと思われる。ご自慢。一個ずつ材質、縄文からガラスについて上のパネルに説明あり。(文字小さくてわかりませんが)國學院大の方が整理してくれたそう。



そして床の地図の先にある翡翠の首飾り

今はもう絶対に手に入らない純粋な翡翠だそうです。実際透明感や色が濁っていない感じで美しいです。

上述の涅槃図とそこに登場する古物

あと、 本居宣長に影響された鈴好きがわかる説明とか、鈴とか。

とにかく、気になったものを集め、それを几帳面に記録し、更にそれを自分のものにだけにしないで、常に「公にする」姿勢が素晴らしいのですが、なぜか、最後の一畳敷に集めた古材で亡骸を焼いて欲しいというのだけ、コレクションしたゴッホを棺に入れて焼いて欲しいといって 非難をあびた実業家を思い出して、なんかしっくりこなかったなぁ。(歳をとると皆変わってしまうのかなぁ)

まあ実際にはご本人の遺志とは関係なくICU(国際基督教大学)にめでたく保管され、学園祭の時には公開される(もうすぐ)だそうですが。。

~生誕200年記念~
幕末の北方探検家 
松浦武四郎展
2018 9月24日(月・祝日)~12月9日(日)
休館日:月曜日 ただし9月24日、10月8日は開館。10月9日(火)休館
10:00~16:30(入館は16時まで)