禅染といえば優雅な着物のイメージ、 そして漆といえば艶やかな上質の器のイメージ・・・。ところが、 これらの伝統技法を表現の手法として用いることで、 現代アートの新しい息吹へと変えた2人が登場! 1月10日(金)から2月2日(日)まで、ポーラ銀座ビルの「 ポーラ ミュージアム アネックス」で開催中の「KIZASHI ―友禅の斬新、漆芸の大胆― 」展では、石井亨の「友禅」と岩田俊彦の「漆芸」 によるアート作品を展示。
2人に共通するのは、「用の美」ではなく、 伝統技法を新しい発想で自在に操っていること。さらに、 伝統技法の新たな世代の継承者として注目されており、 そのセンスが国内外を問わず高い評価を得ていることも。 友禅染でグラフィカルな表現を行う石井亨の作品は、 糸目友禅染が本来持っている優美な線を使って色鮮やかに染め上げ るもの。今回の展覧会では、 ヴィヴィッドな友禅模様で現代社会の姿や都市の風景を捉え、「 日本の風景の過去から未来」を描き出しているそう。
また、独自の視点で漆を表現する岩田俊彦は、 既存の漆芸にはない新しい表現で、 はるか縄文時代から用いられているという漆を使って、「人・ 植物・自然」を辿りながら、 平成の遊び心を革新的かつポップに展開。
「友禅染も漆も日本の伝統的なもので、広く知られていますが、 一般的に触れる機会は少なかったと思います。今回は、 現代社会をシニカルかつ鮮やかに表現した石井さんの友禅作品や、 遊び心あふれるポップな岩田さんの漆作品を通じて、 それぞれの伝統技法の可能性が感じられる展覧会です。ぜひ、 ご覧いただければと思います」と、広報担当の松本さん。
着物ではない「友禅」と器ではない「漆」の絵画的な作品の数々。 これまでのイメージを一新するような新しい表現に、「異端」 を見るか「未来」を感じるか? ここで、あなたの新しい美意識が試されるかも?
ポーラアネックスより
新しい展覧会のちらしをゲットした時からその梅干し飴のデザイン を思い出す(いや、実際比べると違ったんですけど、なんか、 連想しちゃった)でも、 シンプルでインパクトのある松の柄が描かれた朱い漆の写真に心奪 われていたんですよね。
会場に入ると、 カラフルで細かい絵柄を連ねたポップな印象の石井亨氏の友禅作品 (平面的) とシンプルで色も二色程度にしか見えない岩田氏の漆芸作品( 立体的)が飾られているわけですが、どうしても、 漆芸作品の方が私の心を捉えて離さなかったの。良く見ると、 小さな髑髏が描かれていたり、なんだか柴田是真のような粋@21 世紀のような感じです。色もアイボリーだったり、緑だったり、 紫まである!む。ら。さ。きーーーー、びっくり♪
朱色や黒のイメージや器という固定観念を解き放たってくれたわけ ですよ。
ま、勿論、よくよく見ていけば、それが、お重を逆さにしたとか、 硯入れの蓋の部分だ、 と考えればそれはそれで器にも見えるのだけど、 西洋風に壁にかかっていると、やはり、斬新。
艶めくその表面をみているだけでも溜息が出てくる。欲しいなー。 。。いくらなんだろうー。 なーんて考えながら素敵な時間を過ごせました。
また、作品に出会える時を楽しみにしたいな。。
(ごめんなさい、石井さんの作品・・・ あまりにも岩田さんの作品に入れ込んじゃった為、感想文なしで・ ・・苦笑)