2007年12月16日日曜日

【過去日記 2007/12/16】 身もココロも。。。。。りふれーっしゅ。

名にしおう「安宅コレクション」、名前や、散逸を防ぐために 
国が動いたというエピソードは聞いたことがあっても、 
実物を見たことのなかったワタクシ 
魑魅魍魎の会の時、 
ちゃっかり「招待券」を戴いて、 
最終日の本日、行って参りました!! 

フツウ美術館に行くときって、大体、良いと感じられ、 
強い印象となる作品は 
1点でフツウ、2点で僥倖、 
すっごく良い展覧会でも多くて5点程度しかない、 
ってか、それ以上は頭がパンクする。。。 
と感じるワタクシでありまして、 
故に見るのも超早かったりするんだけど。。。。 

この展覧会は券を下さったYさんの事前情報にあった、 
伊藤郁太郎大阪市立東洋陶磁美術館長(元安宅産業で 
安宅英一氏のコレクションに携わってきたヒト)の 
作品蒐集にあたってのエピソードも面白く、 
また、サブタイトルの 
「美の求道者 安宅英一の眼」通り、その眼力の高さを 
どのように育んだのかという興味は勿論、 
作品の「品のよさ」を追求しつつも、 
欲しいと思ったら、掌中に収める迄は諦めない、 
駄々っ子のような人物像への想像が膨らむもんで、 
126点のうち、かなりをじっくりと鑑賞することになりました。 

同じような作品でも「優等生」と「劣等生」があって、 
そのいずれもを慈しむ、という蒐集の仕方そのものがわかるように 
「優等生」と「劣等生」を並べたりして、なかなか、面白かった。。 

また、その審美眼のスクリーニングを通った作品の中でも 
逸品揃いのせいか、いつもより「いいな」「大好き」だな、 


と思う作品の数も多かったよ。 

2作品めに早くも登場する「飛青磁花生(とびせいじはないけ)」 

のその、とろっとしたような質感の青磁の中に 
鉄赤色の斑点がなんともいえず美しい酒瓶で、 
「国宝」と聞かなくても、吸い寄せられる。 

続く、「木葉天目茶碗」。。 
重文だけど、ワタシは国宝の「油滴天目」よりも 
ずっと好き。。。。 
(油滴天目蒐集の際のエピソードは面白かったが。。) 

ってな具合に、最初からゴージャスな作品が並んでた。。 
惜しむらくは、伊藤氏の回顧エピソードにあるように、 
自然光の下ではなく蛍光灯のような光に当てられた 
「青磁八角瓶」があまりよく思えなかったように、 
全体的に光の当て方が 
よくなかったのかも。。。という事かなぁ。。 

大阪市立東洋陶磁美術館では、その点に力を入れているというので、 
また、いつか、違う光の下で見てみたいなぁ。。 

さて↓の写真は

紫紅釉 盆 しこうゆうぼん」 
なんともいえない色合いとカタチが個人的には好きです。。 
広田不狐斉氏が三種の神器と呼んで門外不出にしていた 
作品のひとつ、安宅氏が執念でもぎ取ったようですが。。。 
栄枯盛衰。。。そして作品だけは残る。。 

2007年12月9日日曜日

【過去日記 2007/12/09】 そんな境地になるまでには。。。。まだまだかいの?

今朝の新日曜美術館でやっていた。 
今年89歳の堀文子の特集の再放送。。 

命を見つめて描く彼女はこ3-4年 
落葉樹の葉を描いている。

「落葉樹は、その命を守る為に 
自らその葉に栄養を送るのを 
葉の根元で遮断する。 
そうすると、わずかに残ったでんぷん質が 
葉に回って、その死の直前に鮮やかな 
色に変化をつける・・」 

・・・というような趣旨の事を話されていました・ 

さすが卒寿90を迎えようとする人の 
コトバには重みがあって、 
かの女の絵に気品と風格を添えるような 
映像でした。。 

今朝はまさに晴れ渡って、風も最後の命を 
落とせとばかりに舞っていますよね。。。 


だから、まいお絵かきトモダチのために 
ワタクシも採取しましたよ。。



本日のプチクリパのプレゼントプレゼントとして(爆) 

彼女も90になる頃にはこんな風格のある 
コトバ言っちゃってるんかなーーー・・・