2008年3月8日土曜日

【過去日記 2008/3/08】 3月前半のぐるっとパスとか

プリジストン美術館@京橋へ。。

今回の企画はコレクションの新地平 New Horizon 
http://www.bridgestone-museum.gr.jp/exhibitions/archive/2008/

ここは、常設でも好きな20世紀の作品が中心なので、 
毎回楽しめるのに、これまたいつも空いているから、 
更にお気に入りの場所。。 
それにぐるパスだと800円の入館料タダだし。。 
今日は日曜の午後ということもあって、人の入りは 
いつもより多かった。。 

ポスターにも使われているレジェの「アブストラクト」も 
レジェっぽさはまだ出てないけど、目をひかれるし 
村井正誠の「人びと」「モードの女」もいい。。 
ベン・シャーン好きにはこの美術館はたまらないだろうし。。 
でも、今回ココロを打たれたのはザオ・ウーキー。。 
水墨画タッチの作品の部屋に入ったときは、そんなに 
感じなかったのに、ツギの油(絵)の部屋に移った途端。。。 

サイトにも絵の写真は載っているけれど、 
絶対にこの目で確かめて欲しい。。鮮やかな色。。躍動感。。。。 
いずれも波うち際や瀧の流れのように、水の躍動のように 
見えてきたのは、ワタクシが水好きだからなのかなぁ。。 


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行きたいと思っていた 
『池田満寿夫―――知られざる全貌展』 
@オペラシティアートギャラリー(初台) 
http://www.operacity.jp/ag/exh90/j/exhibition/index.php 

考えてみると、同時代人でありながら、際物的な見方を 
されている「オトナ」という印象が勝っていて、 
この多彩なアーティストが素直な心を持ち続けている 
美術家であると感じたのは、亡くなる直前のN○K番組 
「ようこそ先輩」を見た時だったんだけど、 
以後も作品に触れるチャンスがなかった。。 

ホント多才で器用な人なんだなー。。。 
イロイロな人のスタイルを器用に 
取り込んでしまってどれもとっても上手だし、躍動的な線を 
もっているのに、スタイルの確立を嫌っていたようだから、 
とりとめがなくなっちゃったのかな。 
作品を知っていないと、これがマスオだ。。。と 
俄かに判る作品が少ない。 

その中では、名声を不動にしたベネチア・ビエンナーレで 
大賞をとった版画作品群はやはり特徴的かなぁ。。 

最晩年の絶筆作品も若いときの油絵作品も明るくてどれも 
好ましいし、陶芸作品のフシギな世界感、般若心経の伸びやかな 
文字も、挿絵の絵たちもどれももっとじっくり眺めていたい 
ような魅力があるんだけど、頭の中でパターン認識整理が 
できなーーい。