2007年4月30日月曜日

【過去日記 2007/4/30】 日本を祝う・・・・・サントリー美術館 開館記念展

本当はさ、 
ヒッキーしてお片づけの 
3連休だしさ、 
ぐるっとパスの対象だしさ、 
もっと空いた時期に 
行こうと思っていたんだけどさ、 
駐車2時間券貰っちゃったんでさ、 
無駄にしたくなくてさ、 
お荷物一旦クルマにおいてさ、 
いざ行かん、 
サントリー美術館。。 


ここのところ「和」の良さを感じさせられる 
展覧会ばかりなのであります。 
アヴァンギャルドな乾山の器がステキ!なのは 
言うに及ばず、 

仁清の色絵鶴香合の気品の高さ、 
仁阿弥道八作という色絵桜楓文透鉢、 


こっそり 
持って帰って、ナニ盛ろうかな。。 
透かしの穴が不規則なトコロに、 
なんだか、ココロ惹かれちゃう・・ 













そして、能装束に施された美しい和刺繍。。。 
ワタクシは紫陽花文様縫箔という 
装束がお気に入り。。 
これは生で観る価値がある。。 



今は会期の真ん中という事で 
前半しか展示していなかったモノを 
見過ごしてしまったようだけど、 
一作品でもお気に入りが見つかれば 
幸せになれるワタクシとしては 
大満足の小一時間でありました。。 

まっつ、家の片付けはまたまた、 
完了しなかったので、 
少々焦り気味ではありますが。。 

あー 
アシタも早いのだ。。お仕事。。 
カナスィー。。

2007年4月22日日曜日

【過去日記 2007/4/22】 うっとり~。  至福の時間。。

交通手段がないわけではないけれど、 
ちょっと不便で、クルマが必要。。 
だから。 
連れてけ、とせがまれていた 
岡本の静嘉堂文庫美術館へ。。 

<和>のうるし-蒔絵・螺鈿・漆絵・根来   

を開催中。。 

日曜の午後というのに、森に囲まれた小径の先の 
ココにはせいぜい10人程度の鑑賞客しかいなかった。。 

だから、もうじーっくり鑑賞。。 


重文は光琳の「住之江蒔絵硯箱」と


 
玄宗皇帝と楊貴妃が描きこまれた「和漢奏楽図屏風」 
のみですが、重文だとか、国宝だとか関係ない。。 
美しい工芸の数々。。。 

江戸時代のピクニックグッズ「山水菊蒔絵提重」 
(燻したような金銀の渋い色合いで素晴らしい!)だとか 
逆にキンピカの「吉野山蒔絵香道具」。 
往時の工芸技術の高さと美しさ、 
そしてデザインの斬新さが感じられる作品ばかり。。 

印籠のコレクションも 
いつ見ても可愛らしい「雪華蒔絵印籠」 

だけでなく、シックに黒で纏められたものだとか 
石灯籠の明かり部分を螺鈿で埋めたののだとか、、 

「このモンドコロが。。。」とか言ってる印籠を 
天下の副将軍が持つような 
印籠だと思っている人が可哀想。。 

その斬新で、やわらかい丸みを帯びた形に引かれ 
個人的には山本春正作「秋草蒔絵菓子器」が 
よござんした。。 

至福のひととき。。 



おまけ: 
この間トーハクの日本館で印籠を見た時に 
ふと気づいたんだけど、未だに日本人の 
中には脈々とこういう文化が継承されている 
んじゃない?って。。 

根付=携帯ストラップ。。だよね。 

おまけ2:
展示室手前にも乾山の美しい器が。。  

2007年4月14日土曜日

【過去日記 2007/4/14】 もぅー、、、、早く教えてよぅーーー『受胎告知』



ウフィッツィで見た時は、 
周りも同じ主題で囲まれてたし、 
なんかね、辛気臭いっていうのか、 
他に印象が強いものがあったりしたからね、、 
モナリザ以来と言われても。。。。。。 
そうかしらね。。 


第一、なんかバランスが好きになれなかったんだ。。 
マリアの右腕が異常に長いし、。。 

だけど、年末にお墓にも遭遇したし、 
券も戴いたし、折角だから行って見たい。。。 
(なーんて、ミーハーだな、ワタシも。。) 

。。。 

まっつ、そういうわけで、朝一で上野に。。 
でも、行く前にミクシィしちゃったので、 
9時10分に到着したときには。。 
予想通り既に500人はお並びになってましたかね。。 

でも、モナリザの時よりは(?!えっつ?) 
絵も大きいし、技術の進歩 
(透過性が高くて反射をしない 
ガラスの中に入ってましたねぇ)のおかげで、 
遠くからも、近くからも良く見えました。。 

ワタクシの印象としては 
列が一旦向って右に降りるスロープ 
からの角度が一番いいな、というか、 
ちょっと、今までと違った印象だなぁー 
などと思いつつ、正面でも 
しっかり絵の具の塗りの質感まで見て、 
第一会場(受胎告知のみ展示) 
を後にしたわけですよ。。 

第二会場では多才なダ・ヴィンチの生涯やら、 
興味の対象を多角的に見せる、 
タイトル通り「天才の実像」ですよ。。 

で、殆ど最後の場所にね、 
映像シアターなるものがあってね。 
疲れたから丁度よいとばかりに 
椅子に座って 
3本立ての映像を見たわけですよ。。 

浅学でして(。。というにもおこがましいが。。) 
知りませんでしたが 
ダ・ヴィンチはこの絵がどこに掛かるかを 
計算した上で、絵を描いていたんですって。。 
だから正面からみるこの絵のバランスが 
悪くって好きになれなかったんだー。。 
そして、直感として右側から見た時に 
「あっつ、いいな」って思ったんだー。。 

なーんだ、早く言ってよ、 
最初にこのフィルム見てたらなー。。。 

コレカラ行く方は、是非絵に向って 
右側からのバランスと正面からの 
バランスの違いを実感してきてくださいねー。。 

**** 
久しぶりの国立(こくりつ)だし、 
午後の西洋での集合時間まで時間が 
あったので、日本館の常設展に回ることができそう。。 
目的は国宝の鳥獣人物戯画、通称鳥獣戯画ね。。 
前に見た時は教科書の絵では無い部分だったので、 
ホンモノに会えるのは 
初めてのような気がしましてね、 
1周した後、もう一度会いに行きましたよ。。 

鳥獣戯画だけじゃなくって、 
宗達の西行物語絵巻(重文)も、 
黒田清輝の「湖畔」(重文)も。。。 
ソレダケジャナーイ。。コクリツ 
やっぱ、いいわ。。 
あっという間に時間がたって、 
全部見きれなかったよ。。 


2007年4月7日土曜日

【過去日記 2007/4/07】 ついつい。。。。ふらふらと。。。


昨日のぐるっとパス受渡オフで聞いたからさ、 
異邦人たちのパリはやめとこうと思ったのにさ、 
帰りの電車でさ、 
明日からっていう中吊り広告みちゃってさ、 
きっと混んでるよね、 
でも、新国立行きたかったしさ、、 

新国立が始まる30分前に通った時はね、 
門の前に数人しか並んでなかったし。。 
30分あそこでじっとしてるのもねー。 

じゃっ、先にお買い物してからにしよっ! 
ってなわけで、またもご利用ミッドタウン 
のスーパーマーケット。。 


日本人の大好きな印象派、モネ大回顧展 
と来れば、そんな甘い態度ではいけなかった 
という事を半ば忘れて5分前に到着したら。。 

ちょっと混んでましてね。。 
500人も並んでたんですねぇー。。 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070407-00000502-yom-soci 

まっつ、そんな事はよいとして。。 

日本各地やオルセー、ボストンを始めとした 
アメリカの美術館等からそれなりの数を 
集めてきているので、「大」は大げさとしても 
回顧展としての体裁は整っているかな。。 

近代生活>> 
印象(光>諧調>色彩)>> 
構図(簡素>ジャポニズム>平面的構成>反射映像)>> 
連作(リズム>形態>変化>移ろい) 
というテーマ毎にモネの作品が並ぶだけではなくって 
http://monet2007.cocolog-nifty.com/blog/works.htm#top 

それらのテーマに関わるモネと同時代或いは 
モネ以降の作品を並べて、 
同様のテーマがどのように継承されているのかを 
考えさせようとのキュレーターの意欲が現れている 
という点が、大回顧展らしさ、ともいえるかな。。 

事前に勉強してこないと 
スーラとかドランとかポロック等なんかが一緒に 
見られるとは思わないもんね。。 

宣伝的には「積みわら」とか「睡蓮」とか 
「パラソルをさす女性」 
を目玉としているけど、ワタクシ的には 
① ヴァランジュヴィルの漁師小屋 
② マルタン岬から見たマントンの町 
の光の取り込み方→ 
後々の画家に影響を与えるような色の多彩さ。。 

これぞ、印象派の光っていう感じで、結構好きだなぁ。。 

それと、マンガチックな吹き出しセリフや 
POPな題材でおなじみのリキテンシュタインの 
ルーアン大聖堂V。。 



モネも色々な天候や時間帯によって変化するルーアンの 
ゴシック聖堂を数多く描いている。 

マネの草上の昼食のように、人が登場しないから 
他の作家がデフォルメの題材にしていると断定 
しにくいけれど、(でも、題材にとった作品も 
オルセーにありましたねぇ) 
リキテンシュタインお得意のドットを使って 
みせる色の変化は明らかにモネに対する 
究極のオマージュ。。 

立ち位置を変えながら移動すると真ん中だけが 
動く画像のように色彩と光が変化する。。 

この作品だけでも、意欲的な展示方法の価値があるな。 

全97点という事で、小一時間で出てきたら 
あらら、列は雲散霧消・・・ 
10時半頃のほうが入りやすいのかもしれませんよー。。 
またまた、ミニ情報でした。。