2007年10月7日日曜日

【過去日記 2007/10/7】 ステキな彗星を見たぞ!・・・・・・・・・・・・国立新美術館開館記念 アムステルダム国立美術館所蔵フェルメール《牛乳を注ぐ女》とオランダ風俗画展

朽木ゆり子さんのような研究者はもちろん、
研究者ではない有吉玉青さんのように全部見た!。。
というレベルには到達できないけれど
筋金入り(?)のファンのヒトリでありますよ、
ワタクシ。。フェルメールに関しては!(自称。。。)

ルーブルに行ったら、モナリザはすっとばしても
「レースを編む少女」の小品の部屋にまず直行するし、
メトロポリタンでも数あるレンブラントより4点並んだ
部屋に足を運ぶ。。
フリックコレクションに何度も行った理由も、ただひとつ。。

おかげさまで、盗難される前の「合奏」にもボストンで
出会えているし。。


でもねぇ、出張に絡めて行こうと企んでいた
95~96年の大回顧展@DCは飛行機が遅れて行けなくなっちゃったし、
そもそも総本山のチューリップアムステルダム国立と
マウリッツハイス国立には未だ行けてないのでした。。


同じ作品を何十回も見てはいるけれど、
寡作のこの画家の全36作品(と言われたり、数は確定してませんが)のうち、
ご対面できたのは19作品、 
数的には約半分超ってとこだから、筋金入りって
わけにはいかないか、、、ホネも折れてるしね。。



だから、券を頂戴した時から、腕まくりしてた訳なんですけどね。
こんな足(注:当時右足骨折中)だから、また大回顧展の二の舞かなー、
と半ば諦めかかっていた丁度その時。。。



早速お出かけされたマイミクYさんの日記に感想文が。。。

ウラヤマシー!!!。。。。もう、ガマンできなーい。。
と、コメントに「行きたい爆弾衝撃」を仕込んだものだから、
車椅子車椅子を押して一緒に見てくださるというありがたーい、
お申し出を頂戴することができました。。。

「『だって、申し訳そうにはしていても、絶対行きたい!』って
行間に書いてあった」と言われながらも車椅子暴走族を買って
でてくださったマイミクCさん、
2度目の鑑賞にも関わらずお付き合いいただきましたYさん、
本当に感謝しております。。。。。。
(確かに。。。主張しまくりでした。。へへへ・・)

時々車椅子押して回っている立場から車椅子押して戴く立場になると
色々な事が見えてきますねー。。バリアフリーと言ったって・・・
という運営側の問題や、、実際に見て廻る時の目線右斜め上
の問題等等。。。。



。。。で、肝心の「牛乳を注ぐ女」ですが。。。
この作品だけが展示された部屋の係りの方の心配り(?)によって、
行列に並ぶことなく特別に右側の位置から拝見させて頂く
事ができました。

ちょっと、遠いのは、行列しても同じです。。
なんてったって作品自体も45.4×40.5センチだし、
絵までの距離を充分にとって柵があったわけで。。

図版やウェブでしか見たことのなかったホンモノの
色は思ったより薄く、右から見たせいなのか女性の
スカートの赤い色が印象的。。

残念ながら有名なパンの表面のざらつきは
小さすぎてよく見えなかった。。でもミルクの
とろっとした感じ、何よりフェルメールらしい
光の質感はどんな説明があろうとなかろうと
ワタクシを幸福にさせてくれるのだ。。

この絵を始めフェルメールを読み解く為の解説本は
ご他聞に漏れず数多く出ていて、
ワレワレにいろんな「知識」を積み上げさせ
てくれるけど、シアワセになれるのなら、
そんなの関係○ぇ 。。とまでは
いかないけど、どうでもイイコトだもんね。。



エライ混雑だったので、他の作品はテキトーに
鑑賞したんだけど、気に入ったのは、17世紀当時
観測された彗星をデザインモチーフにした
ガラスのコップ。。未熟な手なんだけど、なんだか
ココロ惹かれたな。。


ひょっとして、ワタシが見過ごしたあの大回顧展
が当時、「ハレー彗星のように一生に一度見られれば
幸運」と言われていたココロ残りのせいなのかー?!



見終わった後の楽しいお茶コーヒーでの会話を含め
シアワセな2時間半腕時計でございました。。