2016年10月24日月曜日

最終日に駆け込みましたー。 日本美術と髙島屋~交流が育てた秘蔵コレクション~《特別展示》豊田家・飯田家寄贈品展

用事があったので、昼休みにちょこちょこって行ってきちゃいました。だって無料だったし。
好きな竹内栖鳳の作品は昨年・・と思ったら2013年(時が経つのが早い。。。そして、感想文が未完だ)の「竹内栖鳳展 近代日本画の巨人」展でしっかり拝見させて戴いた、《ベニスの月》等の織物の下絵や《アレ夕立に》に再会できたのは喜ばしかったですが、大観の《蓬莱山》の隣にあった《富士》は無骨な感じで、ちょっと隣の雄大さと優美さに負けちゃったかなぁ。という感じで。
2013年といえば、この髙島屋の美術部に関連した「暮らしと美術と髙島屋」展を世田谷美術館でやってたけど行けなかった事を思い出しましたよ。今回一部だけなのかもしれないけれど、それを見られたということなのかな?
目に留まったのは巨大な川端龍子の《潮騒》。ポスターにも使われていますが(ちらしには使われていない)、画面の中央に岩場があってまるで飛び出してくるように(いや、絵面的には岩場が海に突き出ているんだけど)迫力があって、群青色の海を描く左画面と薄い水色の海の右画面が、その視覚的効果を生み出しているとは、後で気づくのだけど、非常に大胆で印象的でした。
あとは、大観の杉戸絵―呉竹庵杉戸《竹》 いつもみるような大観の杉ではあるんだけど、大胆な筆致が杉戸にぴったりあっていましたねぇ。
大胆といえば、富岡鐵斎が揮毫した《髙島屋美術部》 絵と同じく、わちゃわちゃした感じではあるんだけど、勢いがあって良い感じ。
あと《キモノの大阪 春季大展覧会ポスター(復刻)》とその原版である《婦人図》北野恒富が、一瞬、あれ?これ日本初ヌードポスターの赤玉ポートワイン?と思う程、女性の髪型とかも似たイメージ。でも考えたらこちらは半身しか脱いでないし、逆にみぞおちの下まで描かれている。。絵に留まっていればこそだけど、ポスターになっていたら、やはりセンセーショナルだったかもなぁ。。(この方が時代は新しい昭和4年ですが)このポスターには与謝野晶子の短歌も添えられているという豪華版。
最後の部屋は姻戚関係になった髙島屋の飯田家とトヨタ自動車の豊田家からの寄贈品展だけど、なんか、人も混んでいてごちゃごちゃしていて、良い作品だったかもしれないものでもちょっとね。
髙島屋さんのHPでの解説です。




大観、栖鳳、青邨、龍子、魁夷と、魂を揺さぶる日本美術が一堂に。

この度、高島屋と日本画家たちの交流をご紹介する、「高島屋史料館所蔵 日本美術と高島屋~交流が育てた秘蔵コレクション~」【特別展示 豊田家・飯田家 寄贈品展】を開催いたします。
天保2(1831)年、京都で産声をあげた高島屋は、創業期の呉服店時代より誇りと伝統を有し、歴史を重ねてまいりました。
本展では、その長きにわたる歴史の中で、高島屋の名の下に集まった日本画の名品を一堂に展観し、近代日本の画家たちが高島屋と如何なるかかわりをもって自らの芸術を高めていったのかをご覧いただきます。
横山大観、竹内栖鳳をはじめ、鏑木清方や前田青邨、川端龍子など、約60点に及ぶ展示作品が高島屋に収まったエピソードも交えてのご紹介です。
また今回は、高島屋四代飯田新七の娘・二十子(はたこ)が嫁いだトヨタ自動車創業家の豊田家と高島屋創業家の飯田家から、大阪の高島屋史料館に寄贈された貴重な作品も特別展示いたします。

「高島屋史料館所蔵 日本美術と高島屋」特別ページはこちら>>
高島屋史料館所蔵 日本美術と高島屋



髙島屋史料館所蔵 日本美術と髙島屋
~交流が育てた秘蔵コレクション~
《特別展示》豊田家・飯田家寄贈品展

  • ■10月12日(水)24日(月)
  • ■8階 ホール〈入場無料〉
    ※ご入場時間:午前10時30分~午後7時(午後7時30分閉場)。 最終日10月24日(月)は午後6時閉場。
主催:朝日新聞社 企画協力:名都美術館

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