原美術館では、20 世紀を代表する巨匠サイ トゥオンブリーの個展を日本の美術館として初めて開催し
ます。この展覧会は、2011 年に死去した作家が生前自ら作品の選定に関わり、サンクトペテルブルク
のエルミタージュ美術館、欧米の主要な美術館で開催され評判を呼んだ個展を、当館の空間に合わせ
て再構成したものです。トゥオンブリーの即興性、速度、激情、直感が、いきいきと横溢する紙の作品
(ドローイング、モノタイプ)約 70 点が一堂に会し、その 50 年にわたる孤高の画業を紹介する画期的な
機会となります。なお、別館ハラ ミュージアム アーク(群馬県渋川市)でも出品作品の一部を展示い
たします。
本展は、サイ トゥオンブリーの類まれなキャリアを、紙の作品(ドローイング、モノタイプ)によって回 顧するもので、1953 年から 2002 年までの 50 年間に制作した紙の作品約 70 点を紹介いたします。本展 は、2003 年にサンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館で開催された展覧会が原型です。これ は、同館初の外国人キュレーターであるジュリー シルヴェスター(現・サイ トゥオンブリー財団)が企画 し、トゥオンブリー自身が作品の選定に関わったものです。トゥオンブリーは残念ながら 2011 年に亡くな りますが、サイ トゥオンブリー財団の全面的協力により、このたび原美術館で開催することとなりました。 日本ではいくつかの美術館がトゥオンブリー作品を収蔵しており、美術館のグループ展には何度か 取り上げられてきましたが、残念ながら美術館規模の個展は日本でまだ行われたことがありません。 その意味でも、本展の意義は画期的と言えます。 なお、出品作品の一部は、原美術館の別館ハラ ミュージアム アーク(群馬県渋川市)の特別展示室 「觀海庵」において展示いたします。床の間と違い棚を備えた書院造を引用した和風の展示空間(設計 磯崎新)の中で、通常「觀海庵」で展示する古美術作品(原六郎コレクション)と、トゥオンブリー作品を対 置する形で展示いたします。「手で描く/書く」という表現行為に全精力を傾けるトゥオンブリーの作品が、 また違った印象を生み出すかもしれません。東西の文化圏や近世と現代という時代の違いを超えた美 の対話をご鑑賞いただけることでしょう。
【サイ トゥオンブリーとは】 サイ トゥオンブリー(Cy Twombly, 1928-2011)は 20 世紀を代表するアーティストの一人です。絵画と彫 刻の両方で旺盛な制作活動を展開しましたが、とりわけ、《描画された詩》とでも形容すべき独特の絵画 作品は他の追随を許しません。アメリカ出身ですが 20 代の終わりにイタリアへ移住し、少しずつ大西洋 の両側で孤高のアーティストとして評価を高めて行きました。その世界的な評価は、高松宮殿下記念世 界文化賞(1996 年)、ヴェニス ビエンナーレ金獅子賞(2001 年)、レジオンドヌール シュヴァリエ勲章 (2010 年)などからもうかがえます。
美術館プレスリリースより
若い美術家のお友達から勧められたんです。日本ではすごく人気だったんですね。全く知らず。ごめんなさい。
でも、展示の作品みて、あ、見たことある・・・・って思う作品が。
ドリップペインティングのような作品とか、文字を中心にした作品、葉っぱのようなパターンとか・・・
たぶん、MOMAとかWhitneyで見たんでしょうかねぇ。。
とにかく、どんな風な作風と生き方だったのか、何年頃に活躍したのか、全く知らず、先月の芸術新潮に載っていたけど、敢えて予断を持たぬ様、白紙の状態で行きました。
暑い真夏の水曜の夜。
外は蒸し暑いけどキンキンに冷えた美術館の第一室にあった作品は部屋の暖炉?のような部分の模様と呼応し合うように感じたけど、untitledだからどれって言えないよね。
残念ながら、原美術館の天井はすごく高くはないし、部屋も小間切れになっていることもあり、第一室も圧迫感が少しあるのだけど、この部屋は、そういった感じ(呼応感)があって、展示が生きているという印象。
作品は、1950年代の方が好きかなぁー。
だって、子供が最初に描くような絵なんだもん。
いや、子供のように描けるって実は難しいと思うのよね、大人が描くと、どうしても見えるモノに対して「正確に」?捉えてしまう癖が抜けなくて、ヘタウマみたいになっちゃう。コドモらしい、意外な線というのが描けないのが普通、でも、この人の子供みたいな絵は本当に子供の線を再現している。
ただ、その後のどの作品もじっくり見ているとじわじわ訴えてくるものがある。。。フシギな感覚。
図録の最初の方のページにエルミタージュでの展示風景が載っていたけど、これがエルミタージュだったら、どう見えたのかと、頭の中で置き換え作業をするのは楽しかった。
8月29日には、東京で鑑賞した後に、貸切バスでアークに行って、トォンブリー×東洋の線と空間の鑑賞をするお得なツアーがあるけど、いけないのが残念だわー。
CY TWOMBLY-Fifty Years of Workd on Paper
サイ トォンブリー:紙の作品、50年の軌跡
2015年5月23日(土)~8月30日(日)
原美術館
本展は、サイ トゥオンブリーの類まれなキャリアを、紙の作品(ドローイング、モノタイプ)によって回 顧するもので、1953 年から 2002 年までの 50 年間に制作した紙の作品約 70 点を紹介いたします。本展 は、2003 年にサンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館で開催された展覧会が原型です。これ は、同館初の外国人キュレーターであるジュリー シルヴェスター(現・サイ トゥオンブリー財団)が企画 し、トゥオンブリー自身が作品の選定に関わったものです。トゥオンブリーは残念ながら 2011 年に亡くな りますが、サイ トゥオンブリー財団の全面的協力により、このたび原美術館で開催することとなりました。 日本ではいくつかの美術館がトゥオンブリー作品を収蔵しており、美術館のグループ展には何度か 取り上げられてきましたが、残念ながら美術館規模の個展は日本でまだ行われたことがありません。 その意味でも、本展の意義は画期的と言えます。 なお、出品作品の一部は、原美術館の別館ハラ ミュージアム アーク(群馬県渋川市)の特別展示室 「觀海庵」において展示いたします。床の間と違い棚を備えた書院造を引用した和風の展示空間(設計 磯崎新)の中で、通常「觀海庵」で展示する古美術作品(原六郎コレクション)と、トゥオンブリー作品を対 置する形で展示いたします。「手で描く/書く」という表現行為に全精力を傾けるトゥオンブリーの作品が、 また違った印象を生み出すかもしれません。東西の文化圏や近世と現代という時代の違いを超えた美 の対話をご鑑賞いただけることでしょう。
【サイ トゥオンブリーとは】 サイ トゥオンブリー(Cy Twombly, 1928-2011)は 20 世紀を代表するアーティストの一人です。絵画と彫 刻の両方で旺盛な制作活動を展開しましたが、とりわけ、《描画された詩》とでも形容すべき独特の絵画 作品は他の追随を許しません。アメリカ出身ですが 20 代の終わりにイタリアへ移住し、少しずつ大西洋 の両側で孤高のアーティストとして評価を高めて行きました。その世界的な評価は、高松宮殿下記念世 界文化賞(1996 年)、ヴェニス ビエンナーレ金獅子賞(2001 年)、レジオンドヌール シュヴァリエ勲章 (2010 年)などからもうかがえます。
美術館プレスリリースより
若い美術家のお友達から勧められたんです。日本ではすごく人気だったんですね。全く知らず。ごめんなさい。
でも、展示の作品みて、あ、見たことある・・・・って思う作品が。
ドリップペインティングのような作品とか、文字を中心にした作品、葉っぱのようなパターンとか・・・
たぶん、MOMAとかWhitneyで見たんでしょうかねぇ。。
とにかく、どんな風な作風と生き方だったのか、何年頃に活躍したのか、全く知らず、先月の芸術新潮に載っていたけど、敢えて予断を持たぬ様、白紙の状態で行きました。
暑い真夏の水曜の夜。
外は蒸し暑いけどキンキンに冷えた美術館の第一室にあった作品は部屋の暖炉?のような部分の模様と呼応し合うように感じたけど、untitledだからどれって言えないよね。
残念ながら、原美術館の天井はすごく高くはないし、部屋も小間切れになっていることもあり、第一室も圧迫感が少しあるのだけど、この部屋は、そういった感じ(呼応感)があって、展示が生きているという印象。
作品は、1950年代の方が好きかなぁー。
だって、子供が最初に描くような絵なんだもん。
いや、子供のように描けるって実は難しいと思うのよね、大人が描くと、どうしても見えるモノに対して「正確に」?捉えてしまう癖が抜けなくて、ヘタウマみたいになっちゃう。コドモらしい、意外な線というのが描けないのが普通、でも、この人の子供みたいな絵は本当に子供の線を再現している。
ただ、その後のどの作品もじっくり見ているとじわじわ訴えてくるものがある。。。フシギな感覚。
図録の最初の方のページにエルミタージュでの展示風景が載っていたけど、これがエルミタージュだったら、どう見えたのかと、頭の中で置き換え作業をするのは楽しかった。
8月29日には、東京で鑑賞した後に、貸切バスでアークに行って、トォンブリー×東洋の線と空間の鑑賞をするお得なツアーがあるけど、いけないのが残念だわー。
CY TWOMBLY-Fifty Years of Workd on Paper
サイ トォンブリー:紙の作品、50年の軌跡
2015年5月23日(土)~8月30日(日)
原美術館
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