2007年11月10日土曜日

【過去日記 2007/11/10】 桃山の華を求めて。。。。超特急 京都滞在4時間の記録

その1) 決心
否定をなさっておられていても、ワタクシからみれば 
せれぶぅぴかぴか(新しい)なマイミクMさんの日記を読んだ時から 
「行きたーーーーーーーーーい!!」という気持ちが 
日々育まれていた芽ワタクシです。。 

しかし、いくらなんでも、 
土日は混雑して危ないし、 
かといって、休み取り過ぎ傾向で、 
平日お泊り小旅行は無理。。 

そして。。そこに鞭打つ 

いくらなんでも、そりゃ、弾けすぎじゃない? 
という、マイミクOさんの 
忠告にも関わらず。。。。 

3週間ぶりにお会いするセンセイ(骨折をみてくれてた整形外科のね)が教えてくれる 
経過が、きっといいに違いない!と勝手に 
思い込み始めた火曜日にワタクシのココロは 
もう、新幹線旅立っていたんです。 

ハイ。 

10月16日から「たった」一ヶ月、 
し、か、も、 
京都で「しか」見られない 
特別展覧会『狩野永徳』に行くんだ! 

その暴挙を実現するためのワタクシの計画は。。。 


カンタンです。。 


いつもは半休とか、1時間遅れー、で出社するのを 
全休にすればいいだけじゃん。。 


って、あーた、トウキョウーキョウト、往復5時間だしぃ。。。 

しかも、最近オシゴトがチト忙しくなりつつあって、 
結構タイヘンなんですけどぉーー 

。。と諌める「善」のココロを振り切って、 
「欲」の世界にまっしぐらぁーーー。。。走る人 


前の晩も、イロイロと忙しく。。。。。 



(なのに、ミクったり、調べものして、「楽天ポイントゲッーーート!」して うひひ、明日はきっと良い日に違いない なーんて勝手に決めてたのは誰かなぁ???) 



でも、決めたんだもん。。(キッパリ)






そして、明けたその朝晴れ。。。 

朝9時の整形外科の予約なのに、、、、 


やばっつあせあせ(飛び散る汗) 
目が覚めたら8時40分!! 

どーしよーーー・・・・・げっそり 
これから先に立ち込める「暗雲」曇りの兆しなのか?? 


えー、そんな事言ってないで、 
とっとと、支度じゃぁーーー・・ 

(つづく) 

その2 「平常心」

始めよければ、オワリ良しと申します。。 
が。。始めがドタバタの場合。。。ふらふら 
やっぱ。その先もやばいっすかねー・・・・ 

等と思いつつ、大急ぎで支度をして、なんとか 
いつもより、混んでいたレントゲン室@病院に駆け込んだ私です。 


撮り終わって、整形外科に向うエスカレーター 
で、気づいたわけです。。 

あっつ、、保険証ID忘れた。。 

月が替わったばっかりだし。。 
あっつ、ついでに。。 
保険の請求用の診断書フォームも忘れたぁ・・・ 
しもたー。。。 


ココロの中に広がる暗雲。。。いや、もう降ってるかも霧。。。 
おまけに、今日はビョウインだからメールだけにしておくれ、 
っちゅーに電話phone toかけてくるアホもいるし。。 
留守電だって聞けませんってば。。。などとメールを打って、 
呼ばれるのを待っているうちに 

気づけば時計10時10分前。。。 
ツギの鍼診療の予約時間に迫ってるぅ。。。 

「レントゲンの結果が届いてないので、 
まだお呼びできないんです・・」 
でも、鍼灸科に電話つないでくれたら 
「11時までにいらしていただければ大丈夫です。。」 
そっかー、よかった。。。うまい! 

いや、待てよ。。 
そうなるってーと。。 
出発が遅れるぅーーーー・・・冷や汗 






でも、ここで焦っても仕方なしexclamation 

そう、この気持ちがやがて差す光明ぴかぴか(新しい)を引き寄せるのです。。 

センセイ「順調に快復してますねー、もう殆ど(*)OKだねー」 
私 「えっつ?」 
セ 「ほら、レントゲンでは、もう痕跡が殆どないよ」 

なるほど、3週間前は、線のようになっていた骨折の跡が 
2重に折れていた一番ひどい箇所を除いて、ミゴト消え去って 
おりました。。 

(*)ココ重要。。完治まで、あと少しです。。 


いや、カチコチ足はまだなんですけど。。。 

で、、実は「2週間くらい前から左の中指がしびれてまして。。。」 

じゃ、レントゲンをとろう、というセンセイを振り切って 
来週にしちゃいました。。 
だって、保険のフォームも忘れちゃったわけだし。。 
でへへ。。 

それから鍼やって、超特急でシナガワ駅へ。。。 

お弁当もゲットして。むふふ。。 
いざカマクラ! 

じゃなかった。。 

キョウトへGO!!新幹線 

(ツヅク・・・) 

その3) 「安心」
乗り込んだ新幹線新幹線は、さすが平日昼過ぎ。。 
ガラガラであります。。

笹の葉に包まれたお寿司を頬張りながら、
本日の行程を最終決定サーチ(調べる)致します。。

今から行くと、京都に着くのが2時半ちょい前。
皆さんのご期待とは裏腹に、
6時台には戻る計画です。。

つまり、4時間「も」あるわけで。。
永徳展の作品は70点少々、しかも、
この特別展覧会は18時まで、
寺社仏閣は大体16時まで。。。

。。。となれば、、寺社>博物館
あわよくば、祇園でお店をひやかして。。。
夢は広がる陽光に包まれた車内であります。。

。。。で、秋だし、時間を有効に。。
今日は東福寺の紅葉もみじ風景をチェックOKしに行こう!
に決定。。
でも、果たして紅葉はあるんかいの。。


駅を降りてびっくり。
暑い!あせあせ(飛び散る汗)京都。。。
そう、この日は東京も19度という予報ではありましたが
体感では24度くらいある感じ。。。
こりゃぁ、やっぱ、紅葉はムリかいの。。

ひょこひょこと、まだ少々カチコチの足をひきずりつつ
駅より100メートル。北門から入った先にはいくつかの
塔頭寺院がありまして、、ついつい、寄り道。。。


不動明王さんにお祈りして。。


お地蔵さんにもご挨拶。。。


。。で、漸く到着。。。


臥雲橋から通天橋を見上げる
超有名な景色ですが。。。





うーん、全て紅く燃え上がる盛りにはまだ早い。。。
って、もう11月なのにね。。。


それでも、やっぱり、こちらから見える通天橋を渡って
みたいと拝観料をお支払いし、中へ。。。
青々としたもみじの中にほんの少し色づいた木々を
見るのも、まあ乙とせな、あきまへんな。。





さて、あんまり長居しても、これからの行程に
支障がありますんで、特別公開中の国宝三門・法堂
を見学するのを諦めて。。。

駅に向おうと、ひょこひょこ歩いていたら。。
またぞろ塔頭寺院のひとつ、「雪舟寺」の看板に目が。。。




そういや、写真で見たことのある京都最古の枯山水庭園
は雪舟の作と言われているんだったっけ。。

折角だから、、やっぱお邪魔しまひょ。。


入り口を入ると拝観料300円を箱の中に入れてご自由に
と書いてあるんだけど。。。




ないっつ。冷や汗



270円しか。。。


で、お釣りが必要な人は左側のベルを押してくださいって
書いてあるんだけど。。




ない、見つからない!!!
置いてある人形がベルかと
ひとつひとつ押してみるが
ベルじゃないし。。。


どーする?

とりあえず、270円箱に入れて

こそこそ、と中に入る。。

誰もいない。。。
畳に座って庭園を眺めると
ホント落ち着く。。
結構せまーいお庭だから
逆にこじんまりとしていて
落ち着くんだが。。。

やっぱ、ベルのことが気になるワタクシ。。

もう一度入り口で、見回すと。。。

なーんだ、箱の脇じゃなくって、
三和土の方にあったよ。。




奥から出てこられたオバサマに
「おおきに」と言われてお釣りを戴いて
やっと、安心。。

今度は大手を振って
もう一度雪舟が築造したという
お庭《鶴亀の庭》を眺めたり 





美しい窓からの景色を眺めたり。。。



なんだろう、心が落ち着くよ。。
今回の目的を忘れそうになるほどだ。。。

おっと、いけねぇ。。
もう3時半、とっとと行かないと
本当に時間なくなっちゃう。。

(ツヅク。。。。。。。。。。。。)

その4) 「充足心」




京阪電車電車を一駅だけ乗って、七条で降りた出口で
品のよさそうなご婦人に博物館の方向を確認し
再びひょこひょこと歩き始めると、
すぐにタバコやさんの軒先で
「特別鑑賞前売り券」販売中とのポスターを発見。。目

うーん、ラッキー。。むかっ(怒り)

当日券を覚悟していただけに
200円オフは、今まで、きちんと拝観料やお賽銭を
置いてきたおかげだわ。。よしよし。。わーい(嬉しい顔)

。。と、るんるん気分のワタクシ。
正門前の看板の写真撮影をしていると。。。




先ほど道を確認させて戴いたご婦人が後ろから。。
「60分待ち腕時計のようですよ」
えーっつ。。ふらふら


写真なんか、撮ってるカメラ暇ないっしょ。。
ってか、夕方の方が空いているという情報も
織り込んで計画をたててきたのに
寄り道作戦は間違ってたか??

時は16時、これから一時間っていうことは
入れるの17時だから1時間弱しか時間ないよー。。

ついこの間の東博40分で閉館時間の記憶が甦る。。
京都まで2時間半かけてきて、京都国立でも1時間とは。。。

いや、待てよ、
入ってしまえば30分くらいは延長していられるよね。。
だって、後から後から、行列のとぐろは短くなる気配ないし。。

押せ、押せのスケジュールが気になるものの。。
致し方なし。。


聞けば、昼は150分待ちだったそうで。。
そうだとすると。。。
2時半に直接来てても、入る時間にそれほどの差があるわけでも
ないわけで、やっぱ寄り道作戦は功を奏したってわけよね。。。
と、あくまでも前向きに、前向きに。。。

。。。てなワケで、並んでいる間に
待ち日記送信UP右斜め上したり。。(
これから拝見させていただく
「洛中洛外図屏風」(上杉家本)の細かい描写の予習本をしたり。。

少し風が冷たくなって夕暮れを感じてきた16:40・・・




予想に反して、40分で入館できました。。よかったー。。。



もちろん、内容は素晴らしく。。。
短い時間を縫ってやって来た甲斐がありました。

「洛中洛外図屏風」の金箔の煌きといったら。。
永徳23歳の時に描かれたというこの作品に先行する
昨年新発見され、今回初公開の「洛外名所遊楽図屏風」の金泥
が、可哀想なくらい地味に見えてしまう程。。
時の将軍が上杉謙信に贈る目的で描かれたのに、
完成までに将軍は横死、代わりに信長が越後に届けたという逸話も
煌きに華やかさを添えている。。

にわか予習のおかげで、その2枚の屏風絵の登場人物や建物が
同じような描写のところだとか、
気に入った描写のところを中心に見ることが
できました。
40分待ちと、藝術新潮サマサマです。。
災い転じて福となる。。感謝だね。。

他にも予習の効果で、大徳寺蔵の織田信長像は
お隣に掛けられた総見院蔵の正装した信長像にひき比べると
信長の癲癇気質がよく現れていて、面白い。
ゴヤみたいだな。。キホンの絵は一緒なのに、
ほんの少しの線を書きくわえたり、細面にしただけで
性格を巧みに描き出すことができるなんて。。

後期は段々巨大になってきて、鬼気迫るといえば
鬼気迫るけれど、注文をさばかなくてはならない
という荒さがある。それに引き換え、
若い時の「花鳥図押絵貼屏風」の鮮やかで正確な筆致や
墨絵での襖絵「花鳥図襖」の鶴の絵なんて、同じ巨大な絵でも
印象深かったなぁ。。
あと、「雲龍図屏風」の繊細な線と
大胆な筆遣いのミックスが素晴らしかった!
まだ州信の壺印を使っていた若かりし時代。。
才能がほとばしり出ているよ。。

しかし、入場制限してるといっても、
「洛中洛外図屏風」前は、
冬の山の手線でスシ詰めで詰め込まれるような
押し合いへしあい、
いや、レントゲン撮影の結果を見ていなかったら
もう、絶対、あんな近くに「寄れなかった」ってか、
あの中に入らなかったな。。。

屏風の前だけでも東博のダヴィンチ「受胎告知」のときみたいに、
高低差つけたスロープにしてくれたら、皆も立ち止まらないで
少しずつ進めたのに。。前の人は進まないし、後ろから押されるし。。
将棋倒しにならないか、ホント恐ろしかったです。。。
絶対、車椅子車椅子じゃ行けないよ。。
車椅子押しの名人Cさんでもムリ!


結局、祇園は諦めたけれど
楽しく充実した4時間でしたー。。
京都駅はもうクリスマスだったーー・・・

《完》 

    2007年11月3日土曜日

    【過去日記2007/11/3】 光彩時空ふたたび。。。。いや、行ったのは大徳川展ですが。。

    国立博物館でやってる「大徳川展」 
    の特別内覧会に足を運んでみることにしました。 

    途中で疲れちゃったら止めると決めてね。。 


    そしたらさ、駅降りてすぐの西洋美術館が 
    黄色や緑、そして赤に染まっている上に 
    ステキな管楽器の調べムードが。。。。 

    近づいてみると。。。 

    そうかぁ。。。 

    アレカラ一年。。 
    http://pikarosewine.blogspot.jp/2006/11/2006111.html



    去年は邦楽だったけど、今年は管楽器、 
    そして、世界遺産暫定登録の西洋美術館と 
    趣を変えての催しなのね。。。。。 
    建物の壁にも西洋美術館の作品が映し出されていたらしいけど 
    既に19時を過ぎているから、 
    じっくり見聞きしていくわけに行かず。。 
    残念。。。 


    まだ、毎日トコトコ出かけるってわけには行かないだろうからなー。。 
    明後日まで。。 

    。。。で、大徳川展ですが。。。 

    さすがに早く歩くわけにもいかないので 
    入ったときにはもう閉館まで40分を切ってしまってた 
    都合上、充分見る余裕が無くなってしまいましたあせあせ 

    刀剣やよろいカブトが好きな人は前半 
    茶道具だとか、絵巻物(源氏物語絵巻や西行法師絵巻) 
    をみたい人は後半に力入れたほうがいいな。。 

    南宋時代の中国から渡来して、 
    信長~秀吉~家康~御三家に伝わったという 
    茶入の品の良い美しさの前にいつまでもたたずんでいたくなるし。。 
    お茶碗はもっとじっくりみたかった。。 

    最後の展示室は徳川家から嫁いだ姫君(千代姫)のお道具 
    が、これでもかー、というほどすごかったんだけど、最後の最後で 
    明治維新前は襤褸屋に住まうような生活を強いられていたと言われる 
    天皇家から降嫁した皇女和宮のお道具や内掛けが展示されていて、 
    いくら落ちぶれていたとは言っても、全然凄いじゃん、と改めて 
    びっくりさせられるような質の良い品々が展示されてました。。 


    時間があったらもう一度後半部分を見てみたい!!