最初はどうかなー、と、逡巡していたのですが、ブログを書いている人たちの中で評判の良いこの展覧会にやっぱり行ってみるかとなりまして。。。。
やっぱり会期末直前シリーズとなってしまいました。はぁ。
展覧会の内容は⇒http://www.antonio-lopez.jp/work/index.html
いや、なんで逡巡したかというと、写真のような絵を見てもあんまりアピーラブルじゃないよなぁ。。という印象があったからです。
ところが、書いておられる方たちは「圧倒される」というような言葉や七度目の回顧展とはいえ、アジア初でもあるし、寡作であることから「必見」というような言葉を並べておられるので、やっぱり、実物をみなきゃあかんか?という気持ちになったという次第。
結論:
たしかに実物を見てよかった。
(写実ではあるけれど、思ったより筆あとが見えて、絵画的だった。)
が、しかし、好きかといわれると微妙。
(絵画って人間の目をだますような効果を使うことで、より写実的に見えるという逆説的な手法が使われていること
が多く、このように「まんま」だと、逆に落ち着かないからかもしれない。)
とはいえ、印象に残った作品は結構多いということに今更ながら気づく。
《マルメロの木》 マネのようにグレーの地に描いてあって平面的な印象を受けるが、
少し離れてみると逆に奥行が際立つ。
《グラン・ビア》 写真のイメージよりも絵画的。
《薔薇》 写生の人の真骨頂、ガラスの透明感が良い。
《マリアの肖像》 気になる点がいくつもあって。。。
《夕食》 お母さんの顔が仮面のかぶりものをかぶったような感じ(修正途中でやめたからだそうだけど)
と、子供の顔がいかにもスペインの童子という感じで。。
《眠る女(夢)》 下記の通り。
ところで、絵の中に現れる白い点々は何?
(《マリアの肖像》や他の作品に横に、あるいは顔の真ん中に点々と、まるで、狭い処の間で引っ張って着いた
痕のような白い痕跡があったんですよねぇ。彼は《グラン・ビア》などでは僅かな時間帯の光にこだわったということ
ですけど、これらの点は光と影という意味あいで描かれたわけではない不自然さ。
でも・・写真じゃわかりにくい・・まさに実物を見たおかげ、でも疑問は疑問)
です。
そのほか、《グラン・ビア》は思っていたよりたくさんの色が使われていたな、とか、《マリアの肖像》の左腕が何本もあるみたいな描き方だな、とか、発見は色々ありました。
後ね、フシーギだったのが《眠る女》というみょーーなレリーフ。言っちゃいますけど「妙」なんです。
つまり、すごく写実的な絵を描く人なのに、3次元と2次元が同居している感じが強い。(ま、レリーフですから3次元的なのはわかるけど)。光の当て方のせいもあったかもしれないけれど、右側に立ってみたときと左側で立ってみたときに奥行や見え方がかなり違う。
まぁ、それだけに、強く印象づけられた感じ。
そうか、そうなのね。
白い点点や、何本もある腕、奥行感の違うレリーフ、きっと、そのじゃりっとくる感じがあるから、ただの写実で終わってない、強い印象をみんな受けたのかも・・・
なるほど、こうやってみんなはまっていくのか。。。(苦笑)
東京は終わってしまいましたが、
長崎 長崎県美術館 6月29日(土)~8月25日(日)
岩手 岩手県立美術館 9月7日(土)~10月25日(日)
と、比較的長く巡回しているので、見逃した方も、夏休みなど機会を見つけて、このフシギな世界を堪能してみてはいかがかと思います。
うーん、フシギな魅力だ。。
やっぱり会期末直前シリーズとなってしまいました。はぁ。
展覧会の内容は⇒http://www.antonio-lopez.jp/work/index.html
いや、なんで逡巡したかというと、写真のような絵を見てもあんまりアピーラブルじゃないよなぁ。。という印象があったからです。
ところが、書いておられる方たちは「圧倒される」というような言葉や七度目の回顧展とはいえ、アジア初でもあるし、寡作であることから「必見」というような言葉を並べておられるので、やっぱり、実物をみなきゃあかんか?という気持ちになったという次第。
結論:
たしかに実物を見てよかった。
(写実ではあるけれど、思ったより筆あとが見えて、絵画的だった。)
が、しかし、好きかといわれると微妙。
(絵画って人間の目をだますような効果を使うことで、より写実的に見えるという逆説的な手法が使われていること
が多く、このように「まんま」だと、逆に落ち着かないからかもしれない。)
とはいえ、印象に残った作品は結構多いということに今更ながら気づく。
《マルメロの木》 マネのようにグレーの地に描いてあって平面的な印象を受けるが、
少し離れてみると逆に奥行が際立つ。
《グラン・ビア》 写真のイメージよりも絵画的。
《薔薇》 写生の人の真骨頂、ガラスの透明感が良い。
《マリアの肖像》 気になる点がいくつもあって。。。
《夕食》 お母さんの顔が仮面のかぶりものをかぶったような感じ(修正途中でやめたからだそうだけど)
と、子供の顔がいかにもスペインの童子という感じで。。
《眠る女(夢)》 下記の通り。
ところで、絵の中に現れる白い点々は何?
(《マリアの肖像》や他の作品に横に、あるいは顔の真ん中に点々と、まるで、狭い処の間で引っ張って着いた
痕のような白い痕跡があったんですよねぇ。彼は《グラン・ビア》などでは僅かな時間帯の光にこだわったということ
ですけど、これらの点は光と影という意味あいで描かれたわけではない不自然さ。
でも・・写真じゃわかりにくい・・まさに実物を見たおかげ、でも疑問は疑問)
です。
そのほか、《グラン・ビア》は思っていたよりたくさんの色が使われていたな、とか、《マリアの肖像》の左腕が何本もあるみたいな描き方だな、とか、発見は色々ありました。
後ね、フシーギだったのが《眠る女》というみょーーなレリーフ。言っちゃいますけど「妙」なんです。
つまり、すごく写実的な絵を描く人なのに、3次元と2次元が同居している感じが強い。(ま、レリーフですから3次元的なのはわかるけど)。光の当て方のせいもあったかもしれないけれど、右側に立ってみたときと左側で立ってみたときに奥行や見え方がかなり違う。
まぁ、それだけに、強く印象づけられた感じ。
そうか、そうなのね。
白い点点や、何本もある腕、奥行感の違うレリーフ、きっと、そのじゃりっとくる感じがあるから、ただの写実で終わってない、強い印象をみんな受けたのかも・・・
なるほど、こうやってみんなはまっていくのか。。。(苦笑)
東京は終わってしまいましたが、
長崎 長崎県美術館 6月29日(土)~8月25日(日)
岩手 岩手県立美術館 9月7日(土)~10月25日(日)
と、比較的長く巡回しているので、見逃した方も、夏休みなど機会を見つけて、このフシギな世界を堪能してみてはいかがかと思います。
うーん、フシギな魅力だ。。
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