2006年9月29日金曜日

【過去日記2006/9/29】 夜の楽園行き小旅行  東京←→倉敷 1時間半。。。。。疲れたー。。

何しろ意気込みがすごいのである。 東西の饗宴なのである。 東は東洋でもあり、東京でもあるのである。 西は西洋でもあり、倉敷でもあるのである。 だから私も夜のピクニック、、、じゃあなかった。 小旅行と決め込んだ。 





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意気込みは認めてもその表現方法に対しては巷間賛否両論(やや否が多いのかなぁ・・?)の「モダン・パラダイス展」(東京国立近代美術館 1015日まで)。 倉敷までは1時間半ではいけないけれど、竹橋までは30分だし 今日は金曜なので20時まで開館している。大原美術館所蔵品に触れる機会はなかなかないので、仕事帰りに、のこのこ出かけてまいりやした。。 (ぐるっとパスの割引はたった100円だけど、常設展も見られるのでまっついいか。。)
http://www.fujitv.co.jp/event/art-net/go/351.html


この展覧会で試みられていたのは対比。 例えば「心のかたち」というセクションで岸田劉生とアンリ・マティスのそれぞれの娘を描いた作品を並べていた。



劉生はより写実にすることで、マティスは簡素化することで娘への愛情を表現したのである、しかも娘が対象だから、それが素直に出たのである、というような内容の音声ガイドが流れたときは、ひょえーホンマかいな、とずっこけそうになった。。 そーんなにこじつけなくったてさぁ。。。 だって単に、その時代に彼らが行き着いていた描き方だったからではないのー? でも、この対比で面白かったのは麗子がいつものおかっぱじゃないし、数え5歳のくせして表情が実に大人びていて、ゴヤの人物画のように性格が伝わってくるような「洋画」であるのに対し、同じ1918年のマティスの場合は、どんどんデフォルメが進んで平面的に展開し始めているのが、東洋を意識しているのかなーと劉生と並ぶと思わせられそうになることかしら。。 




いや、確かにキュレーターの意気込みはひしひしと感じるものの、若干ムリがないか?という組み合わせもありましたが、100余点の作品の多くは初めて出会う作品だったので、楽しむことはできました。。 萬(よろず)鉄五郎の裸体美人(上写真:看板の右の絵)も良かったし、エチオピアの難民キャンプの避難民を撮影したセバスチャン・サルガドの写真3葉も、非常に印象的で心に残った。 

その後閉館まで20分くらいあまったので常設展もさくさくっと。。。とはいかず、足をひきずりひきずり。。。そうよね、もうかれこれ1時間半、会社から2時間も歩き通し。。 疲れるわけだ。。

常設展だけならまだぐるっとパスがあるからもう一度来ましょーと心に誓い、倒れそうになりながら家路につきました。。 やっぱりハイヒールでの鑑賞はしんどいわ。。(このおかげで、思いついたときに行けるように運動靴を机の下におくようになったわけです。)

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