2007年8月25日土曜日

【過去日記 2007/8/25】 雪月花とか・・・お勉強の成果・・・@国立歴史民俗博物館「くらしの植物苑」 と ディックブルーナ@佐倉市立美術館

先月のオフの時、里子で戴いた変化朝顔、
つるはぐんぐん伸びているのに、芽
いまだに、蕾の気配なし。。。ふらふら
えーん。一体いつ咲くのやら。。


なので。。。
行っちゃいました、鑑賞に。。
ってか、今日は観察会と言う名で、
この世界の権威 九州大学の仁田坂先生の
講演もあるとかいうので、、『お勉強!!』えんぴつに。。

やっぱ、いいわ。。
文字で図録を読んで本お勉強するのより、
お話を聞いたほうが
印象に残るといのか、アタマに入ります。。

アサガオの原種(=野生型っていうんですって)
の色は「青」


ふむふむ。。
こんな色ね。。
 (フライングソーサー、、、って 名前がかわいい)


でも、この青は、
イロイロな色素を合成する「遺伝子」が
重なりあった最終形、

最終形に至るまでに赤紫、紫、


紅だとか

鼠、茶、
鳩、
葡萄鼠
なんていう色が登場するらしい。。

色素を合成する過程で遺伝子が壊れちゃうと
淡い色になっちゃうんだって。。

これは見ればわかる、、水色。。

早い段階で壊れちゃうと、白くなるとか。。

でも、白くなったものも、また何故か復活して、
色が戻るものもあるというから、
遺伝子の世界はフシギだ。。。


それと、、変化朝顔はフツウの朝顔より、
咲いている時間が長いらしい。。
だから、今朝も9時過ぎくらいでも
結構咲いていたわけで。。





品種の中にも「雪月花」というのがあるらしいけど、

」の
雪 は  采咲き牡丹
<<コレ 親











<<コッチがコドモ










 は  車咲き牡丹



 
<<コレモ親で牡丹が強く出ていて、にわかに
  クルマ咲きとは思えませぬが。。
  ←の紫のは典型的な車咲きですな。。






 は  獅子咲き
なんだと。。

獅子牡丹は花も葉っぱ(爪を握り締めたような
爪龍葉、、というんだそうですが)
も裏も表も色が濃い、何故かというと「裏」がないから。。。
でも、それが為に、咲いているときにも
枯れたように見えちゃうので

フォト

いつぞやは展示会の会場のお姉さんが、
毎日、これから咲くという一番いいときに
花芽を摘んでしまっていた、、、
なーんて笑えない話もあったとか。。 


ソノホカ、イロイロ聞いたけど、
うーん、だんだんワカラナクなってきたぞ。。

。。。ってなわけで、
1時間のお勉強は、暑さでヘタレタ
脳みそを若干刺激したものの、
やはり、奥が深く。。。。
再び、ノックダウンされてしまいましたー。。。

もう、名前だけでも、大変だから、
来年の夏休みの宿題にとっておきます。。。


。。。という、わけで、、
お勉強のご褒美を戴くか。。

でも、ちょっと、早いので、

佐倉市立美術館に立ち寄り。。。
ディックブルーナの世界をやってました。。
楽しかった。。

(本持ったクマさん、大好き。。)

最後に雑誌とかオリガミとかを切り抜いて
壁に貼れる部屋があったりして、、
皆が思い思いに切り抜いた写真や切り絵が
合成されて素晴らしい作品になっていました。
モチロン参加。。
でもイマイチ、怖いミッフィーになってしまった。。げっそりあせあせ

2007年8月17日金曜日

【過去日記 2007/8/17】 洋>和>和>洋>>お疲れー。。

今日で暑さのピークは終わるらしいですが、 
ほんまかいな。。 
皆さん体調いかがですかぁ?? 
周りでは風邪大流行。。 
ごほんごほんしてる人、熱が出ちゃった人。。 
ワタクシも昨日は熱っぽいような、 
だるいような感じだったので 
夜10時には寝ちゃったりして。。。 
こんなに暑いと、調子悪くなっちゃいますよねー。。。 

まっ、とりあえず、今朝はカイシャには行きましたが、 
予定通り午後は半休して30分程御昼寝~。。。 

だって、この暑い中また出かけるからー・・・ 
お出かけ先は 
①三越本店  北大路魯山人展 
②東京国立博物館 足利義満600年御忌記念 
       特別展「京都五山 禅の文化」展の特別招待展 
と決めました。。 

暑いからね、一気に行かないと、めげそうで。。 

①入り口にどーんと魯山人は乾山を好んでいたという事で、 
 その影響という事で雲錦大鉢があったのよ。。、
 
 でもさ、押し出しはいいかもしれんが、 
 これじゃなかったほうがよかったような。。。 
 まっつ、好みの問題でしょうが。。。 
 ワタクシ的には同じような意匠で 
 春にサントリーでみた仁阿弥道八の色絵桜楓文透鉢に 
 ココロ奪われたから、という面もあるけど、 
 この器用な粋人の作品は、言ってみれば卓越した 
 アッセンブラージュの想像によさがあるからな。。。 
 食材とあわせたときのイメージが豊かだったことが 
 よくわかるわけで。。 
 フツウの器どーん、を入り口展示にしたのはどうよ、、 
 とちょっとツッコミ。。 
 あっ、もちろん気に入った器はいくつもありましたけど。。 
 (Yさん、券ありがとうございました。。) 

② 事前に1時間じゃ足りないのではないか、 
  との情報もあったのだけど。。。 
  ワタクシ的には不勉強故1時間で充分でありました。。 
  書は美しかった。。 

  あとね、鹿王院の釈迦如来にそえられた 
  十大弟子立像の姿と表情の豊かさが印象的だった。。 

1時間で終わらせちゃったけど、今日は金曜日、 
20時までにはまだ1時間半もあるから。。。 
もちろん、常設とか他も入れるんだけど、 
あえて、国立西洋に移動。 
来週迄で終わってしまうパルマ展を見に行くことに。。 
http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibition/index.html#parma070529 
パルマ展もそれなりよござんしたが、 
(特に、解説の親切さには感心。。 
 西洋美術の読み解きの基本をきちっと説明しているところ 
 がよろしい。。 
 例えば、短剣を胸に突き刺して、上目使いにして 
 いる女性というだけで、何故ルクレティアとわかるのか、 
 とか・・) 惜しむらくは照明が。。。 

もっと、収穫だったのは常設の中でやっていた 
「祈りの中世―ロマネスク美術写真展」。。 
なんとなく「へたうま美術」の代表のように言われる 
ロマネスク美術だけど、ここでは『高い精神性と 
奇想に満ちた表現力』という事で紹介されていた。 
滅多に訪れることのできないような 
フランスとスペインの田舎にひっそりたたずむ修道院や 
聖堂に描かれたり、彫られたりした作品を丁寧に 
撮影した六田知弘氏の眼に感謝だな。。 

ぎょろ目をむいたイエスの顔と、(写真右) 

先ほど国立博物館で出合った何人かの 
達磨の顔に何故か似たものを感じてしまったのは、 
「信仰心」というキーワードのせいだったのか? 


。。。というわけで、歩き疲れました。。ふー。。 

2007年8月12日日曜日

【過去日記 2007/8/12】 3人のアンリ


マイミクOさんの日記を見た時に 
シマッタ。。と思ったのだ。。 
平日でも混んでる。。 らしい。。

アフリカから帰った後
2週間も平日の時間があったのに。。だ。。
行かなかったもんねー。。

でも、今頃になってハンセイしても
シカタないのだ。。
このク○暑いのに、今日が最後だし。。
やっぱり行くしかないじゃん。。

東京で一番空がきれいになる週の
この日曜日は暑いといっても風もあるし。。
。。。

意を決してチカテツ地下鉄を乗り継いで駅を出た
午後3時過ぎ。
あと2時間弱でで入場時間が終わるっていうのに。。
同じ方向を目指す人、少なくとも10人。。

いやーな予感。。

果たして、、

まるで、彼が撮った紫禁城やクレムリンの前
の群集のような無名の人の波が会場を覆っている、、、
こんなにも多くの人が鑑賞したいと思っているわけね、
アンリ・カルティエ・ブレッソン。。

世界中の「今」を切り取った素晴らしい
作品ばかりなのに。。





この人垣では、じっくり鑑賞は、、、ちょっとムリ。。



ワタクシ的には大好きな
アンリ・マティスを撮った写真を見られればいいかな、
程度のつもりだから、



、、、というか、本命はアンリ・ミショー
だったから、まー、適当に流してみれば
良いと言えばよかったのだけど
この光景をアンリ・ブレッソンだったら
どう撮影するのかなー、などと雑念ばかり。
ちょっと勿体なかったかしらん。。

それに引き換え
常設は空いていて、キモチいいなー。。
岸田劉生が昔の代々木辺りの切通しを描いた
「道路と土手と塀」はお気に入り
前回行った時は掛ってなかったから、じっくりと。。



これまたお気に入り、
萬鉄五郎のヴィヴィッドな「裸体美人」
もじっくり見られたし、 
木村伊平の小特集は、うーん、
やっぱ、アンリ・ブレッソンに
影響を受けても敵わなかったかな。。とか、

麗子に宛てた絵手紙や、戯画、
麗子が描いた絵を挿絵にした
本なども展示された
岸田劉生の小特集もほほえましい。。

今日の収穫はお初にお目に
かかった徳岡神泉の「菖蒲」。。
私には朝靄の中に浮かびあがるような
イメージで、幽玄なのに、
冷気を伴った清々しい印象だったな。。
いずれあやめかかきつばたの類は、
名作が多いだけに
それに負けないだけの独自の世界を築いている
この作品に暫し見入ってしまったよ。。
(一応トップに載せたけど、
小さい画像なので拡大すると
ヘンテコです。。)


おっと、そうそう、今日の目的は
アンリ・ミショーだったじゃん。。

この「ムーブマン」という作品が気になって
最終日の超混雑した近美に出向いたのでありました。。



見に行ってよかった。。
ムーブマンってMove Man(動く人)かと
ずーっと思ってたんだけど
実はMovement (動き)
英語ならムーヴメント、というところ
ベルギー出身のアンリ・ミショーにあわせフランス語
読みだったとは。。
無知とは恐ろしい。。げっそり
ハンセイです。。

もうひとつ、
思ったより小ぶりな作品ばかりだったな。。


実物を見るという事は大切ですな。。
ちなみに、アンリ・マティスを撮った写真は
かなり大きく引き伸ばされていたし、
菖蒲も100号以上の大きさです。

コレ、、↓も気に入りましたで。。
(当然実物はもっときれいな色とタッチですが、、)



暑い日ではありましたが、
ココロは涼しくなりました。。