2013年3月3日日曜日

激混みなんですけど。。。500年めにして初めてでは仕方ないか。。

実は昨年の10月にほぼ20年ぶりにフィレンツェのパラティーナ美術館に行ったんですね。
フィレンツェはウフィッツィが有名ですし、あそこはあそこで素晴らしいのだけど、その20年ほど前はパラティーナなんて、だーーれもいなくて、寒いくらいで(5月くらいだったような記憶ですが)、森閑としているんだけど、どの部屋もかなりの傑作ぞろいで、奥に進んでいくと、ある部屋があったわけです。
それは・・・・・
ラファエロの珠玉の作品ばかりの部屋。。土星の部屋と名づけられたその部屋には
 Madonna of Grand Duke==大公の聖母とか、

The vision of Ezekiel=エゼキエルの幻視、

Madonna of the Chair=椅子に座った聖母子とか、(来てませんが。。。)

もっともっとあったわけですが、全て傑作。
今回これも来てなかったですけどね



その部屋で見ているのは私一人・・・・という最高の環境で、最高の絵画を心ゆくまで堪能できた至福の時間をもう一度体験したい!と思って出かけたのですけど・・・

なんと!

昔は人っ子一人いなかったパラティーナは混んでるし、おまけにラファエロの部屋。。。がなくって、やっとみつけたラファエロの絵が2枚、いや、三枚しかなかったんです!!
何故?







その答は東京にあったみたい・・・・

そう、その頃はもう東京行きが決まっていたんですねー。


で、会いたいなー、と思ってたら、ありがたくも初日二日め限定チケットを譲ってくださる方がおられて、早々に会えることに。。。

が、しかーーし。














初日から凄い人出というニュース。でも二日間限定だから、行かねばならぬ。。

結論から申せば・・よかったベスト5

 ○大公の聖母 今回の目玉ですね。今回の来日を前に1984年に行ったX線検査で見つかった黒地の背景の下に隠れていた窓の向こう側の屋外風景の細部があきらかになったそうです。
でも、ラファエロが行ったものではないにしろ、この黒地の顔料のおかげで、逆に聖母子の姿が浮でてよかったのかもしれません。
キリストは赤ん坊の割に怖い顔だけど、聖母は本当に優しい柔和なお顔で、傑作ですよね。

○エセキエルの幻視 この小ぶりの絵は構図といい、色といい、なんとも言えず魅力的、昨年会えなかっただけに再会が嬉しかったです。

○ムーサの頭部 素描ですが、これも「巧い」の一言。大体天才画家と呼ばれる人たちは子供の頃からめちゃめちゃ絵が上手いですよねー。ラファエロは17歳の時点で(お父さんの工房を継いだという恵まれた環境であるにせよ)既に親方と呼ばれるほどという音声ガイドの説明がありましたが、ピカソにしても青木繁にしても若い頃のスケッチは天才的ですが、ラファエロのこの絵も素晴らしい。初めて出会いましたが去年やってきていたダヴィンチの「ほつれ髪の女」よりいいなー。

○聖家族と仔羊  この絵も小品ですけど構図が素晴らしい。

○ベルナルド・ドヴィーツィ(ピッピエーナ)枢機卿の肖像
 34歳といえばまだまだ普通は若い年だけど、亡くなる3年前に描かれたこの作品は表情も衣の描き方も、手の描き方も素晴らしい。ダヴィンチのモナリザに影響されて描いたと音声ガイドで説明されていた「無口な女」もそうなのですけど、ラファエロは手をとても美しく描く人だなぁと思うのです。わざとぼかしているかもしれないダヴィンチに比べて、無口な女は、顔は、リッピとか昔の人たちがよく描きそうな長い顔で、大公の聖母とは大分趣が違いますが、手はとても美しい。この枢機卿の肖像の手もこれも生き生きとした筆致です。
無口な女
ピッピエーナ枢機卿

以上は(ウルビーノの)ラファエロ(サンツィオ)作品。

最後に気になったのはマルカンドニオ・ライモンディの「パリスの審判」。

これ↓です。

この右側の下の方にいる3人の座っている人たちの構図。。。。

見覚えありませんか?


いや左の人はどうみても
あとの二人同様にオトコの人ですけど。。。



だけど。。。思い出す絵がありますよね?

そう・・・





マネ:草上の昼食

を彷彿とさせる。。いや、マネの方が後代だから。。。。



家に帰って調べちゃいましたけど、このライモンディに原点があったんですねー。

マネの草上の昼食は更にピカソが何枚も習作のようにして描いているから、




なんだか原点を発見できて嬉しくなっちゃいました。

そうそう、なんでも初日・二日めはラファエロが生まれた年1483年にちなんで先着1483名に↑こんなものを・・・
ポストカードを入れられるようになっているみたいだけど。。。微妙。。。(汗)


「ラファエロ展」 3月2日~6月2日 国立西洋美術館

常設で同時に小企画展「風景ー国立西洋美術館素描コレクションより」というのもやってます。
↑でも書きましたが、うまい人は巧い!が良くわかって面白かったですし、色もつけた素描といっても鑑賞性の高い作品もあって愉しむことができます。

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